港北NTオート - E39TRのブレーキちょいチューニング

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E39TRのブレーキちょいチューニング

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■はじめに
E39は年式やモデルによって細かく仕様が変わる。例えば今回取り上げる525iのブレーキに関しては、初期では528iと同じであったり、最終では530iのブレーキのついたモデルもあったり、またその境目が年式では特定できない場合があったりする。そこで、ここに書かれていることは間違いなく自己責任でやってほしいとお願いする。かく言う自分も自己責任。なにかあってもうろたえることなく、目標を見誤らずに解決していく気持ちを失うことはなかった。
もう一度お願いする。実施は自己責任で。

■きっかけ
BMWのブレーキは、バネ下の重量がかさむのを嫌ってポット数は控えめになっている。それでいて強力。したがって普通には不満があがることもない。ブレーキダストの問題を挙げるオーナーはいるが、問題に対するプライオリティーのつけ方が間違っている。それではオーナーには宝の持ち腐れだろう。ブレーキダストがボディサイドまでたなびくような走り、それがBMWオーナーになる最低限の敷居だ。

さて、今回の交換を考えたのは決してジャストアイデアではなく、ずいぶん前から考えていたものだ。要件として必須な部分は「フェードしないこと、またはフェードしても減速Gが確保されること」だ。自分を例に挙げると、決してアウトバーンの猛者たちを超えているとは思わないが、下り坂での急減速、超高速域での急減速においてフェードするケースにもう5度ほど見舞われている。状況としては乗員満載、荷物満載でむべなるかなとも思えるが、だからといって100km/h巡航しても睡魔に襲われ却って危険だということは、運動生理学を持ち出して説明するまでもないだろう。

解決策はいくつか考えた。

・	ブレンボ装着
	-	純正の範囲を超えるので却下
・	530i用キャリパー装着
	-	非常にクリーンな落としどころだったのだが、ブレンボが装着できそうな勢いの価格になるため却下
・	強化パッド装着
	-	個人的に愛用した過去のあるエンドレスやウィンマックスに当該525TR用がなく断念
・	強化ローター装着
	-	電子が陽子の周りを公転するような模様のATEのローターが、そのコンセプト面で気に入った

ATEのこのグルグル模様の溝は、フェードの際のパッドから出るガスを抜くためのものだそうだ。パッドノーマル、ローターATEでいくことにした。
※ATEパワーディスクの解説フラッシュアニメーションはこちら

次ページに、購入について記述する。

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