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アルファロメオ、伝統のレース“ミッレミリア”で2007年度の優勝を飾る
2007/05/29

「歴史は繰り返すもの」。今月、このことばをアルファロメオが実践しました。

今月17日から20日まで開催された2007年度ミッレミリア（イタリアの伝説的公道レース）において、アルファロメオが誇る栄光のモデル、6C 1500Sが優勝。このモデルは、かつて1928年にもこの同じミッレミリアで、アルファロメオとして初めて優勝したマシンであり、その意味で“歴史は繰り返すもの”というわけです。初優勝当時のドライバーはジュセッペ・カンパーリとジュリオ・ランポーニのふたりでした。

ちなみに、アルファロメオはこの初優勝以降、このミッレミリアが1957年に中断されるまでの30年間で、合計11回の優勝を記録しています。

同レースの開催が中断されてから10年間のブランクを経た1967年、ミッレミリアは再び開催されるようになり、この復活以降毎年、かつて1957年までに参戦したビンテージカーが参加するイベントとして定期的に開催されています。もちろん、スピードと信頼性を競うかつてのレースの本質を損なうことなく、そのまま踏襲しており、現在の参加車も1,000マイル（ミッレミリア）すなわち1,600キロの公道を駆け抜けられる真の実力が要求されています。

本年度の、ルチアノ・ヴィアーロとルカ・ベルガマシの操るアルファロメオ6C 1500Sの優勝は、アルファロメオの栄光の歴史を世に広く伝えるための博物館と組織をつくるというアルファロメオ・オートモビルズ独自の事業計画推進活動の産物でもあります。

2007年度のミッレミリアにはこの活動の一環として、アルファロメオ博物館から5台ものアルファロメオが参戦しています。優勝車6C 1500Sの他、参戦したのは以下のマシンです。

◎ 1931年 8C 2300 ルマン。
1931年から同34年までルマン24時間耐久レースで4年連続優勝を果たした8C 2300のスポーティーモデル。ドライバーはマルクスとヴェルガ。
◎ 1954年アルファロメオ1900スポーツスパイダー。
今回35位。ドライバーはアルシエリとディ・マーレ。
◎ 1952年 1900 C52 ディスコボランテスパイダー。
ドライバーは、ジャーナリストのフランチェスカ・グリマルディとロセラ・ラバテ。（147位）
◎ 1955年 750コンペティツィオーネ。
ドライバーはイツクェルドとアツピリクェータ。

アルファロメオは初優勝した1928年と同様、ブガッティを破りました。ブガッティは1928年当時、勝つためにイタリアに乗り込み、そのステアリングをイタリア人の花形ドライバー、ブリリ＝ペリに託したものの、3台のアルファロメオ、そしてＯＭとランチャの後塵を拝して6位に終わっています。

今回2007年度のレースで、アルファロメオ6C 1500Sが再び優勝したことは、その参加台数がきわめて多かっただけに、特筆すべきものと言えるでしょう。最高のコンディションのマシンを持ち込んだ参加チームは合計で375、しかも参加するマシンの数はこのところ年ごとに増加の一方をたどっているのです。

ちなみに、歴史に名を刻むアルファロメオの今回の参加台数は合計で32。かつてこのレースが開催されたあらゆる年代のモデルが揃いました。

イタリアの公道を駆け抜けるこのミッレミリア独特のレースは、多くの自動車ファンに熱狂的に支持され、ビンテージカーによるレースの歴史において重要な役割を果たしており、それだけにこのイベントそのものが他にはない存在感を見せているのです。

アルファロメオはこれからも、この歴史的なレースの発展に最大限の貢献をして参ります。

2007年5月21日　トリノ発

※なお、今回優勝したアルファロメオ博物館のオフィシャルドライバーであるルチアノ・ヴィアーロは、日本で行われた『ラフェスタミッレミリア』の2004年と2006年の2回に出場し、そのいずれも優勝しています。(2004年はアルファロメオ 1900 C52『ディスコボランテ』クーペで出場、2006年はアルファロメオ 6C 1750で出場)

以上、プレスリリースより

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