マツダの北米事業統括会社マツダ・ノース・アメリカン・オペレーションズ(MNAO)は本日(現地時間9月11日)、2006年7月24日(現地時間7月23日)にアラスカ沖にて60度以上の船体傾斜が発生し航行不能となった自動車運搬船クーガーエースに積載されているすべてのマツダ車を新車としては販売しないことを発表した。 MNAOのジム・オサリバン社長兼CEOは、「積載車両の損害状況は現時点では把握できていないが、クーガーエースで運搬中のマツダ車は、新車としては販売されることはない。また、修理不能な車両は直ちに廃棄する。修理により販売可能な車両については、米国、カナダのマツダの販売網を通じて中古車として販売する可能性はあるが、これは全てのマツダ車が船から降ろされ、詳細な調査を行った上で決定する」。 また、「MNAOは透明性とお客様の安心を最優先に考え、対象車両の車体番号をMNAO及びマツダ・カナダInc.のウェブサイト(www.mazdausa.com 及び www.mazda.ca)に掲載し、クーガーエースに載っていた車両を明確にすることで、お客様と販売店の無用な混乱を避ける」と述べた。 積載されていた車両の内訳は、「Mazda 3(日本名:マツダ・アクセラ)」が約半分、約4分の1が「Mazda CX-7」であった。これらの車両はカナダのバンクーバー港と米国のタコマ港およびワイナメ港に向かっていた。 クーガーエースは、カナダおよび米国向けのマツダ車約4,700台を積載し日本から北米に向けて出港していた。航行中、通常のバラスト水交換時に船体の異常傾斜を引き起こし航行不能となった。米国沿岸警備隊の懸命な救助活動によって23人の乗組員は事故後まもなく無事救助された。 その後、クーガーエースは商船三井によってアラスカのダッチハーバーの安全な水域に曳航され、水平状態に立て直された。現在、クーガーエースは、米国、オレゴン州ポートランド港に向けて曳航されており、9月12日(現地時間同日)にポートランドに到着する予定で、積荷は到着後、調査された上で船から降ろされる。 MNAOは、米国、カナダ、メキシコのマツダ車の販売、マーケティング、部品・顧客サービスサポートを統括し、カリフォルニア州アーバインに本社を置く。カナダでのオペレーションはカナダ・オンタリオ州に本社を置くマツダ・カナダInc.が、またメキシコについてはメキシコシティに本社を置くマツダ・モーター・メキシコが管理している。 以上、ニュースリリースより
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