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みなとみらいの日産自動車新本社ビル、CASBEEの最高ランクを認証取得
2008/10/21

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)は21日、横浜市のみなとみらい21地区に建築中の新本社屋が、国土交通省の主導するCASBEE*(建築物総合環境性能評価システム)において、最高評価の「Sランク」を取得したと発表した。

CASBEEは、同省の第3者評価機関である財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)により認証されるもので、新本社屋のSランク認証は、同社としては神奈川県厚木市の日産先進技術開発センター(NATC)に続く二件目の取得となる。今回の認証における建築物の環境性能効率を数値化したBEE値(建築物のサスティナビリティ・ランキング)はCASBEE新築として過去最高のBEE=5.6となり、日本最高レベルの環境性能を持つオフィスビルであると認証された。

今回の認証は、新本社ビルの建物における以下の環境対応が評価されたものである。

  • 自然エネルギー(太陽光、外気)の有効活用による照明・冷房エネルギー(CO2)の削減
  • 雨水・雑排水の中水利用による水のリサイクル
  • 屋上緑化によるヒートアイランド対策
  • 建物自体の長寿命化によるメンテナンスやリフォームの最小化
  • 建設時の仮設材削減・リサイクル材の積極採用により、廃棄物の大幅な削減
  • 地域に溶け込む美しい外観、建物内部を貫通する公共通路、ショールームを活用した地域との交流
なお、新本社屋は、上記の省エネルギーやヒートアイランド現象の緩和対策が、環境省が推進する「クールシティ中枢街区パイロット事業**」の横浜市第1号の対象建築物としても本年4月25日付で認定されている。

日産は、2006年12月に発表した中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」の中で事業活動全般における環境マネジメントを強化していくことを宣言しており、そのなかでもCO2排出量の削減を最重要項目として挙げている。同社は2009年秋までに新本社屋への移転を完了する予定である。

* CASBEE(建築物総合環境性能評価システム):国土交通省が主導する建築物の環境性能評価手法で、省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質・性能向上といった側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。<(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)HPより引用>
**クールシティ中枢街区パイロット事業(低炭素社会モデル街区形成促進事業):環境省が策定する、ヒートアイランド現象の顕著な街区における抑制策。建築物の省エネルギー化に直接的効果を有するとともに、ヒートアイランド現象の緩和にも資する対策を実施する事業が対象となる。


以上、プレスリリースより


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