ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン株式会社(所在地 東京都品川区、代表取締役リック・ブラウン、以下GMAPジャパン)は本日、内外装、走行性能を一新した2008年モデルの新型キャデラックCTSを発表した。2008年1月より、全国のキャデラック正規販売店を通じて、一斉に発売を開始する。 ■2008年モデル「キャデラックCTS」のおもな特徴 キャデラックは近年、歴史的な反撃を成し遂げ、再び高級自動車ブランドのトップクラスへと返り咲いた。そして、新型CTSの登場により、人気の高い高級スポーツセダンの次世代モデルが世界の最高峰にチャレンジ、新生キャデラックの時代が始まる。 キャデラックのデザイナーとエンジニアは、全体のパッケージングだけでなく細部にまで注目。CTSに独自の個性を与え、期待感を演出する細かい仕上げにまで配慮した。CTSは、きわめて印象的なデザインと圧倒的なパフォーマンス、さらに最新のテクノロジーや卓越したクラフトマンシップが特徴である。 ●エクステリアデザイン 最良のプレステージセダンとしての静粛性と外観を目指し、開発段階からボディ構造とサウンドには特別な配慮がなされた。革新的なレーザーブレージング技術により、ルーフパネルの強度をアップ。エンジンフードにはドアパネルと同じ技術を使用し、シーリング性とノイズ制御を改善。さらにドアのシールをトリプルシールとするなど、車室内のノイズレベルは単に音量レベルを低減するということだけでなく、品質を向上するように設計されている。 スポーティさをさらに強調したフォルムは、CTSのワイドトレッドを強調するために大きく張り出したフェンダーとシャシーダイナミクスの向上が特徴となっている。フロントフェンダーには、コンセプトカーであるキャデラック・シックスティーンを思わせるサイドエアベントを装備。またCTSには、パフォーマンスの向上と進化したスタイリングキューにより、スピードを感じさせるクーペ風のシルエットが与えられている。ウルトラビュー電動サンルーフはクロスオーバーカーであるキャデラックSRXから発想を受けたもので、前後シートの乗員がスカイビューを楽しめる装備となっている。 ●インテリアデザイン エクステリア同様、インテリアでも高級感とスポーティさが見事に融合している。メタリック調のフィニッシュ、クロームアクセント、サペリ・ウッドトリムがインテリアを包み込む。インストルメントパネルも前方へ移動し、乗員との距離を離すことで、実際の空間を拡大し、スペース感も大幅に向上している。インストルメントパネルおよびスイッチ類もコンパクトでありながら、見やすく、直感的に使用できる。センタースタックはコンソールへシームレスに流れ、飛行機のコクピットのようなスペースを創り出していることが特徴である。 CTSの室内には斬新なアンビエントライティングが装備され、高級感ある雰囲気を創り出している。LEDライトを車内数箇所に配置することで、間接的でソフトな照明を実現した。 ●クラフトマンシップ CTSには、キャデラックの伝統を現代の高級スポーツセダンで表現する、ハンドクラフトによる高級インテリアが与えられている。キャビンには、先進のテクノロジーと熟練のクラフトマンによる手作業による、キャデラックの新しいカットアンドソー・インテリアプロセスを採用した。インストルメントパネルやセンターコンソール、ドアトリムなどコンポーネントのトリムカバーはハンドクラフトによるカットアンドソーが行われる。これにより、フレンチステッチのほか、わずかな隙間や細部の縫い目に至るまで、良質な仕上げが実現している。これはキャデラックのSTS-V、XLR-V、クロスオーバーのSRXと同様の精密なプロセスである。 CTSは2002年の導入以来、定評あるGMのランシング・グランドリバー工場で生産されている。この工場は、キャデラック専用の組立工場で、様々な産業分野のトップ企業がベンチマークとしており、自動車生産設備として世界トップレベルの能力を誇っており、車両設計・開発に当たり細心の注意を払い、車両のボディ構造と精緻な製造工程をさらに高める努力がなされた。 CTSのノイズと振動については、超高級プレステージセダンで実現しているようなノイズレベルを目標として、詳細な分析が行われた。これにより徹底したボディシーリングおよび防音が施され、全体の室内ノイズを減少させることに成功。また、それ以外に音質についてのチューニングにも重点が置かれ、必要な場合にはサウンドレベルを上げるなどの処置も行われた。例えば、テールパイプの内部に細かい穴のパターンを作るなどして共鳴音を創りだし、好ましい低周波サウンドを強調し、高周波のノイズを低減するなどしている。室内では、スイッチ類の操作音にまで配慮されている。 ●パフォーマンス 出力を向上させながらも燃費性能を維持し、排出ガスを減少させることは非常に厳しい技術的な挑戦でもあった。しかしCTSは、直噴技術を採用することによってこれをクリアした。このエンジンは燃料を直接シリンダー内により正確に噴射することで、燃焼効率を向上させている。これは燃料の消費を抑制し、排出ガスを減少させられるということを意味している。CTSに搭載される3.6リッター直噴V6エンジンは、311ps(229kW)を発揮しながらも燃費は従来モデルと同等で、冷間始動時の炭化水素(HC)排出量を25%削減した。 2.8リッターVVTエンジンは、日本をはじめとした米国以外の市場に向けたモデルに搭載される。このエンジンは、オールアルミ製60度V6 DOHC、1気筒当たり4バルブの設計となっており、最高出力214ps(158kW)/7000rpm、最大トルク25.1kgm(246Nm)/3,600rpmを発揮する。 日本に導入されるCTSは、後輪駆動方式で、トランスミッションは、ハイドラマチック6L50 6速オートマチックトランスミッション(CTSには初搭載)のみとなる。このハイドラマチック6L50 6速オートマチックは、全体的なエンジンの回転数を下げるように設計されており、燃費の向上に寄与している。また、ドライバーシフトコントロールも装備し、クラッチレスで自由にマニュアルシフトを楽しむことができるCTS3.6には、RWDの走行性能を高めるリミテッドスリップデフ(LSD)も標準で設定されている。 トレッドの拡大(2インチ)、サスペンションジオメトリーの見直し、パフォーマンス・フラッグシップであるVシリーズからのメカニカルコンポーネント採用などの結果、CTSの足回りはパフォーマンスと快適性を両立した。また、ストラットタワーバー、大径ブレーキ、電子制御車速感応式パワーステアリングなど構造的な改良も行われた。先代モデル同様新型も、世界一過酷といわれるドイツ・ニュルブルクリンクでの開発が行われた。この世界最高の高速テストコースをはじめ、北米の数多くのサーキット、高速道路、市街地での走行も重ねた。 リアサスペンションには、拡大されたリアトレッドに伴って大幅に改良されたマルチリンクサスペンションを採用し、その秀逸な挙動により、最高の乗り心地と優秀なハンドリング性能に貢献している。また、CTSには先進のシャーシテクノロジー、スタビリトラック車両安定性制御システムも搭載している。スタビリトラックは、標準装備の4チャンネルABS(トラクションコントロール)、ブレーキアシスト、エンジン・ドラッグ・コントロール・システムを統合したシステムである。 ●セーフティ 高級車に安全な乗員環境を提供するというキャデラックの評価をさらに高めているのが、ニューCTSである。搭載されるセーフティアイテムの詳細は以下のとおり。 ・デュアルステージ運転席エアバッグ ・デュアルデプス助手席エアバッグ(セグメント初) ・運転席・助手席サイド・エアバッグ ・ヘッドカーテンサイドエアバッグ(前席・後席左右) ・フロント・シートベルト・プリテンショナー ・タイヤ空気圧モニター ・高剛性スチールを採用したボディ構造 ●先進テクノロジー&エレクトロニクス 一体型 iPod / MP3 機能: iPodやそれ以外のコンピューター、エンターテイメント機器開発企業との共同開発により、CTSのセンターコンソールにはMP3プレーヤー、iPod、その他のデジタル音楽デバイスとの接続機能が与えられ、USBポートへの接続による充電も可能。また、車両のタッチスクリーンにプレイリストが表示され、ステアリングホイールのスイッチを使用して、楽曲の選択を行うことも可能となっている。 ハードディスク・オーディオシステム: 40GBのハードディスクドライブが装備され、放送中のラジオ放送を録音し、番組の一時停止や巻き戻しができるほか、CDから楽曲をディスク内に保存できる。このハードディスクはラジオを60分間「バッファ録音」(タイムシフト機能)することができるため、停車中に携帯電話をかけるためにドライバーが放送中の番組を停止したり、用事で車外に出る場合などでも簡単に巻き戻して番組を聞くことが可能である。 ナビゲーションシステム: 標準で装備されるポップアップ式のナビゲーションスクリーンは、使用しない場合に、インストルメントパネル内に格納することができる。このナビゲーションシステムには、主要な建物の3Dイメージや大幅に改善したマップポイント情報、音声認識機能、リアルタイム交通情報、など最新の機能が盛り込まれている。ルート計算は前モデルに比較して30%速く、大きく表示できるアイコンにより高速道路(フリーウェイ)の出口情報(サービスステーション、レストランなど)を便利に表示可能。ナビゲーションスクリーンは8インチ高解像度フルVGAインフォテイメントディスプレイ(タッチスクリーン機能付き)が標準装備となる。 アダプティブ・フォワード・ライティング・システム: 標準装備のHIDヘッドランプには、先進のフォワード・ライティング・システムが装備され、自動的にヘッドランプの照射方向が調整されることで、夜間走行時の視認性が向上する。このシステムは、両側のヘッドランプを最大で内側方向に5度、外側方向に15度回転できる。 EZ-Keyシステム: 標準装備のEZ-Keyシステムは、カスタマイズされたリモコンキーにより、キーを使わずに車両ドア、トランクの開放およびエンジンスタートができるシステムである。ポケットや財布などにリモコンキーを入れておけば、ロックされた車両に近づきドアハンドルを引くと、ドアまたはトランクを開けることができる。 スマート・リモート・スタート・システム: 離れた場所から操作できるこのシステムは、リモコンキーで車両を始動させることができるだけでなく、外気および室内の温度に応じて、エアコンおよびシートヒーターを起動できる。 BOSE社製5.1キャビン・サラウンド・オーディオ・システム: BOSE社の開発したこのサウンドシステムは、通常家庭用のホームシアターシステムでしか味わえないコンサート品質のサウンドを提供する。300W、10スピーカーシステムには、専用のBOSEセンターポイント・テクノロジーが使用され、2チャンネルのオーディオソースをサラウンド感覚満点に再生する。 ヒーテッド・ウォッシャー・フルードその他: その他にも、ヒーテッド・フロントウィンドウ・ウォッシャー・システム、リアパーキングアシスト、シートヒーター&ベンチレーション機能付フロントシート、パワー・チルトテレスコピック・ステアリングなど、便利で多彩なエレクトロニクスシステムが標準装備されている。 以上、Newsより
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