ボルボ・カー・コーポレーション（本社：スウェーデン・イエテボリ、社長兼CEO：フレドリック・アルプ）は、ボルボ・カーズとしての企業理念や価値観、製品そのものを体現するコーポレートアイデンティティ（CI）として、ボルボのアイアン・マークをリニューアルし、新CI として2006年6月1日から採用します。

CIの変更にあたり世界的規模のリサーチを実施した結果、これまでの“VOLVO”の単色のロゴタイプに比べ、新しいフルカラーのアイアン・マークはモダンかつプレミアムなものとして受け入れられ、人々の心に強く訴える力を持つことが明らかとなりました。そこで1927年の初代モデルに採用していたアイアン・マークを約80年ぶりにリニューアルし、ボルボ・カー・コーポレーションの新CIとして採用することを決定しました。

ボルボ・カー・コーポレーションは1927 年の創業以来、クルマ造りの根幹となる高い品質と安全性能に一切の妥協を許していません。例えば、今ではすべての自動車メーカーのスタンダードになった3点式シートベルトやSIPS*（側面衝撃吸収システム）、IC*（頭部側面衝撃吸収エアバッグ）、WHIPS*（後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート）等の革新的な安全技術を次々と開発、安全技術に関するパイオニアとして確固たる地位を築いてまいりました。また同時に乗員の安全のみならず、広義での安全性として地球環境にも配慮したクルマ造りを徹底させています。例えば世界で初めて市販車に三元触媒コンバーターを導入し、近年ではバイ・フュ−エル車などといった次世代のエネルギーを利用した車両の開発にも積極的に取り組んでおります。
*SIPS=Side-Impact Protection System, IC=Inflatable Curtain, WHIPS=Whiplash Protection System

この新しいコーポレートアイデンティティ（CI）を通じて、ボルボブランドの過去と現在、そして未来を効果的に表現しながら、ボルボブランドのイメージを一貫して訴求することで、ブランド認知を高め、今後のさらなるビジネスの発展につなげていきます。

アイアン・マークについて

「円と右上を向いた矢印」は、「鉄」を表す古代の化学記号で西洋文化の表意文字の中で最も古く、かつ代表的なものです。元々はローマ帝国の時代に「火星」を表し、ローマ神話の戦いの神「マーズ」および「男性」を象徴する記号でしたが、のちに武器の材料として当時一般的であった「鉄」も表す記号となりました。特に鉄鋼業が盛んだったスウェーデンではこのアイアン・マークは、長い年月にわたり鉄鋼業のシンボルとして親しまれました。

このような背景から、スウェーデンの大手ベアリングメーカーSKF（スヴェンスカ・クラゲル・ファブリゲン）の自動車事業の子会社として発足したボルボ社は、スウェーデンの鉄鋼業の誇るべき伝統と強さと耐久性を表現するロゴとして1927 年に発表した第1 号車oV4（愛称ヤコブ）にこのアイアン・マークを採用しました。


ブランドネーム
1999 年にボルボ・カーズは、親会社であるボルボ社(AB Volvo)から離れ、フォード・モーター・カンパニー傘下の高級車部門プレミア・オートモーティブ・グループ（PAG）のメンバーとなりました。しかし、この売却に際して1 つの条件がつけられました。それは、ブランドネームは将来にわたりボルボ・カーズと、その他のトラックやバス、船舶などのボルボグループ会社で使用されるというものです。

結果として、ブランドネームは持ち株会社のブランド管理会社の管理下におかれることになりました。ボルボ社（AB Volvo）とフォードが50%ずつ出資して設立されたこの合弁会社の経営陣により、ブランドがどのような状況でどのように使われるかを決定します。現在、この会社の経営陣には、ボルボ社(AB Volvo)の社長兼CEO のリーフ・ヨハンソンとフォード・モーター・カンパニーの会長兼CEOのビル・フォードJr.が名を連ねています。

以上、プレスリリースより

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