− 航空機で培われたノウハウを活かした技術革新の数々 − 2007年、サーブは創立60周年という記念すべき年を迎えている。2006年、サーブ車の全世界販売実績は13万台、欧州での販売実績は8万台に上った。サーブ・エアロX・コンセプトカーやサーブ・バイオパワー・ハイブリッドといった先進的コンセプトカーはサーブのエキサイティングな将来を指し示すものである。サーブのこれからの60年は、これまでの60年よりもさらに充実したものとなるだろう。 サーブ60周年を記念し、サーブが歩んできた60年の中から、自動車に新たな革新をもたらした、独自の技術を紹介する。 ・業界標準をつくった燃料タンクの配置 サーブは、1952年のサーブ92の設計で、燃料タンクを後輪間の低い位置に配置するという業界標準を打ち立てた。これにより、衝突防護性能が高まり、重量配分が改善されている。 ・安全性、人間工学を元に考えられたサーブ車のイグニッション位置 サーブ車のイグニッションが、伝統的に左右のフロント・シートの間に配置されているのには理由がある。人間工学やサーブ製航空機から受け継いだ伝統、そしてハンドブレーキやシフト・レバー付近の使いやすい位置に配置が求められたことなどが、その理由である。さらに、この配置方法は、衝突事故の際に膝が負傷する危険性を減少させる効果もある。航空機でほとんどの操縦装置がセンターコンソールに配置されているのは偶然というわけではないのだ。 ・世界初となるシート・ヒーターの開発 1971年、世界初となる運転席シート・ヒーターがサーブから発表された。当時のサーブ社員の1人が背中の痛みに悩んでおり、その痛みは凍るように寒い朝には特にひどかったので、同僚が少しでも楽にしてやろうと運転席を暖める装置を考えたことがきっかけだった。この装置があまりにも効果的で人気を博したため、生産に移されたという経緯がある。 ・航空機の技術を採り入れた「ナイトパネル」の導入 1993年、サ―ブは航空機のコックピットによく見られるような特徴的な装備を新型のサーブ900に採用した。夜間走行時にドライバーにとって必要最低限の情報を伝える計器盤のみを照明する「ナイトパネル」である。このシステムは、スイッチ1つでメインパネルが速度計と重要な警告灯を残してブラックアウトされ、ドライバーの注意が緩慢にならないよう工夫されている。 ・安全性向上への大きな貢献「アクティブ・ヘッドレスト」 1997年、サーブ9-5にサーブ・アクティブ・ヘッドレスト(SAHR)が装備された。サーブは、被追突時の頸部むち打ち症に対する保護システムの開発において、業界をリードする存在となった。2003年、米国The Journal of Trauma誌に掲載されたサーブの研究では、SAHR装備のサーブ車の衝突防護性能を未装備の旧型サーブ車と比較した場合、乗員の頸部に重大な負傷が発生する可能性が75%も低下することが明らかにされた。 ・飲酒運転防止の革新的技術「アルコキー」 サーブの開発したアルコール検知機能付きキー・ユニット「アルコキー (AlcoKey) 」。このキー・ユニットは、ドライバーの呼気中に規定量を超えるアルコールを検知した場合、エンジンが始動できなくなるというもの。現在、スウェーデンにおいてサーブの有志たちにより、100件を超える試用プログラムが実行中である。この装置は2006年、スウェーデン自動車協会から、自動車の安全または環境に大きく貢献する新考案として、賞を受けている。 以上、ニュースより
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