VWの過半数株式取得にポルシェ監査役会がゴーサイン ほか
ポルシェ オートモービルホールディングSE（本社：ドイツ、シュトゥットガルト 最高経営責任者：Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング）の監査役会は、フォルクスワーゲンAGの株式を追加取得し、出資率を50％以上に引き上げる計画を承認しました。監査役会は3月3日に臨時会議を開き、世界各国の関係法規と独占禁止法に照らした上で必要となるすべてのステップに取締役会が着手することを許可しました。監督機関による審査には数ヶ月が必要と見られています。認可が得られ次第、ポルシェ SEはフォルクスワーゲンAGの過半数株式を取得することができます。ポルシェ SE最高経営責任者（CEO）のDr.ヴェンデリン・ヴィーデキングは、「私たちが目指すのは、国際競争の厳しさが増す中、他社と伍していける、最強かつ最も革新的な自 動車企業連合のひとつをつくり出すことです」と言明しました。

CEOはさらに、「今回の決定により、フォルクスワーゲンとポルシェは将来、公正と協力の精神をベースに提携を強化し、自動車の歴史に新しい1章を書き加えることができるでしょう」と述べました。4日に開かれた社内会議を通じて、取締役会はポルシェの従業員に今回の決定と今後の措置を通知しました。

過半数株の取得が完了するとフォルクスワーゲンAGは、ポルシェ オートモービルホールディングSE傘下で、ポルシェAGとは別にもうひとつのサブグループを構成することになります。それに伴い、フォルクスワーゲングループの従業員代表が、ポルシェ オートモービルホールディングSEの監査役会のメンバーとなります。ポルシェAGの代表とともに、彼らは12名で構成される持ち株会社監査役会の中で従業員代表グループを形成します。

同時に、フォルクスワーゲンの欧州の従業員によって選出された従業員代表がSEの労働協議会のメンバーとなります。その結果、両サブグループの従業員数の差から、SEの労働協議会ではフォルクスワーゲンAGの従業員代表が過半数を占めることになります。

「フォルクスワーゲンの過半数出資株主を目指す私たちの努力は、フォルクスワーゲングループとポルシェの双方の従業員にとって朗報です。監査役会の決定は、両方の会社に長い将来を保証するものです。」CEOはこのように述べました。2つの会社の合併は計画されていません。

普通株1株約150ユーロという現在の株価を基準に試算すると、追加の20％のVW株買い増しに必要な資金はほぼ100億ユーロに達します。


Dr.ハンス・ミヒェル・ピエヒが監査役会執行委員会メンバーに就任
ポルシェ オートモービルホールディングSE（本社：ドイツ、シュトゥットガルト 最高経営責任者：Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング）監査役会の執行委員会のメンバーにDr.ハンス・ミヒェル・ピエヒ（66）が就任いたします。

Dr.ハンス・ミヒェル・ピエヒは、3月3日の臨時監査役会会議で辞意を表明したDr.フェルディナンド K. ピエヒ（70）の後任となります。執行委員会には、ポルシェ SE監査役会会長Dr.ヴォルフガング・ポルシェのほか、副委員長でポルシェ SEのグループ経営協議会委員長を務めるウーヴェ・ヒュック、およびドイツ金属労働組合（IGメタル）シュトゥットガルト支部代表のハンス・バウアーが名を連ねています。

以上、プレスインフォーメーションより

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