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500万円前後のセダン選び
レジェンド・フーガ・3シリーズを徹底比較2005/06/02


325iはまじめに運転したくなる
325iフロント(クリックで拡大)全長×全幅×全高は4,525×1,815×1,425(mm)。長さは他車に較べてコンパクトだが、2,760mmのホイールベースは立派だ。室内幅は1,460mmで明らかに他車よりも狭いが、運転席においては両肘の収まりがよく、納得するドライバーもいるはずだ。まず運転業務に最高のプライオリティーを与える。この考え方に共鳴してBMWを買う人間も多い。BMWに乗ってシートポジションを合わせれば、漫然運転はできないだろう。

325iサイド(クリックで拡大)325iのサイドビューは、これまで以上にショートオーバーハングになったように見える。ホイールベースの延長分が後席に割り当てられていることが、リアドアウィンドウの面積の方がフロントよりも広いあたりに見て取れる。しかしこのプロポーションは、好き嫌いの分かれる部分だろう。セダンに流麗なフォルムを期待する世代の目の色はまだ黒く、二世帯住宅などで一台の車を買う場合にいさかいの元になるかもしれない。そういう世代は決まってあのクルマを口にする。そのステレオタイプな発言に反発する若夫婦。そんなときは皆さんでディーラーに出向き、実車を確認してみるのが一番だろう。意見の擦り合わせがより簡単になるはずだ。

325iリア(クリックで拡大)3シリーズのリアビュー。なかでもそのコンビネーションランプは日本車的に過ぎると揶揄されている。しかしデザインスケッチのテールランプには、もう少しダイナミックな造型が与えられていた。世界各国の保安基準事情にすり合わせられた結果として、この点については容認すべきである。横一線なBMWスタイルのテールランプに切り替わる夜を待ってもいい。白いボディにすれば、テールランプはL形状に見える。しかし一見この何の変哲もないテールランプは、実は後端に向かって微妙にフレアしており、ひそやかな形状を与えられている。

325iエンジン(クリックで拡大)新しい3シリーズに共通して排気音には迫力が込められた。フル加速時には、窓を締め切っている分にも高次倍音の多めなサウンドが聞き取れるが、窓を開ければもっと基音が前に出た、より迫力のサウンドが得られる。停止から踏み込んだときのボワーッというサウンドはなかなかのもので、クルマ好きには他車を圧倒する訴求ポイントとなるだろう。直列6気筒という形式は、衝突安全性を阻害するという理由もあって消滅しつつあるが、排気浄化の面ではV型6気筒よりも有利な形式だ。古風なエンジン形式と早合点しないほうがいいだろう。

フロントがアルミアームのストラットでリアがマルチリンク。ストラット形式こそがBMWのBMWたる要になっており、タイヤの位置決めの決まったサスペンションは、その操舵に関する正確性において、未だ他の追従を許さない。テスト車両にはアクティブステアリングという名称のクイックステアリングデバイスは装備されておらず、操舵感はやや重めだが操舵に対する反応は速過ぎず遅すぎず。スロットルペダルの効きも、半分以上踏み込んだあたりでフルスロットルになる印象。ただし奥まで踏み込むとスイッチを踏み抜いたところで可能な限りのキックダウンとともにフル加速になるよう性格づけられている。

325i(クリックで拡大)

ブレーキの効きはは踏力にリニア。停止直前にブレーキの効き具合を制御するデバイスが装備されているが、頻繁に働いている印象はなくごく自然。操作に関するレーダーチャートが常に円く描かれるよう配慮しており、操作バランスに対する美意識はさらに磨かれている。

コンフォートアクセスという名のオプションを装着すれば、キーモジュールを持ったままドアハンドルに触れると開錠される。標準ではキーモジュールでドアロックをコントロールする。BMWは昔からキーを開錠方向に回しつづければ、前ウィンドウが開かれ、夏の暑い盛りには重宝したが、それは開錠ボタンの長押しという形で現代にも受け継がれている。シートに腰掛け、キーモジュールを所定位置に差し込み、ブレーキペダルを踏んでプッシュボタンを押せば、心地よい響きでエンジンがスタートする。

他車と比較するとナビゲーションシステムがオプション扱いだが、ETCは他車と異なり標準装備。これだけでも、走ること自体にプライオリティーを置いていることがわかるだろう。走りにお仕置きのようなものを感じ、昔はこうは思わなかったと疑問を抱くドライバーにとっては新たな発見をいろいろともたらしてくれるクルマだろう。

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