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 500万円前後のセダン選び
■居住性とユーティリティー  レジェンドはシートがクロス張りのものだったが、スウェードに似た風合いに好感を持った。リアシートはフィット感がよく、身体を預けやすい角度になっている。またリアシートの奥行きもたっぷりしており、落ち着いて腰掛けることができる。手動ながら後席サイドウィンドウブラインドが装備できるのは、時を選ばず空腹を訴える乳幼児に母乳を与えなければならない奥様にとって、大変都合のよいことだろう。下品なフィルムで我慢しなくてよいのだ。オーディオはBOSEサラウンドサウンドシステムが標準装備だ。 レジェンドのトランク容量は452Lで三車の中では最も狭い。要因としてヒンジのための逃がしスペースを囲んでしまったことも考えられる。しかしオプションで電動開閉機構を容量が変わることなく装備可能で、ゴルフバッグも立派に4セット収納できる。後席センターアームレストを通じてトランクスルーにできるため、スキー板などの長尺物も収納できる。用のたびにペットが出入りできるよう、トランクにトイレを置く運用も可能だろう。 フーガのシートはリアに限らずクッションが厚めで、コシの出る場所は深い位置にある。そのせいで少し身体が安定しないと感じる場合もあるかもしれない。そういう場合にシートベルトは有効に身体をサポートしてくれるが、フーガのリアシートセンター用のシートベルトは3点式にはなっておらず、後席中央に着座する場合に、少々落ち着かないかもしれない。前方はフロントガラスまでをさえぎるものがない位置であり、装着が苦になったあげく運用されない可能性がある状態では問題がある。ちょっと厳しい目をもったゲストを受け入れるにもはばかられてしまう。正しく3点式を用意すべきだと思う。なお、VIPグレード以外にはリアウィンドウの電動サンシェードは装着できない。ライバルとの争いよりもグレードのヒエラルキーを重視しているようで不安が残る。オプションでオーディオはBOSEサラウンドサウンドシステムをオプション装着可能だ。 フーガのトランク容量は495Lで開発目標の500Lにほぼ届いているが、その目標自体はクラスとしては平凡な値だ。レジェンド同様ゴルフバッグを4セット収納可能で、後席センターアームレストからトランクスルーになる点も同様だ。パッセンジャーにおけるフーガのメリットは、除菌機能を持ったエアコンやリアサンシェード、前席エアコンシートに助手席パワーオットマンが挙げられる。 3台中もっともミニマムなパッセンジャールームの325iだが、後席居住性に不満はない。シートも落ち着いて着座でき、リアシート中央には、利用しない場合には完全に隠れてしまうシートベルトが用意されている。またオプションで電動リアブラインド、手動サイドブラインドも用意されている。後席の座面と背面が接するあたりにチャイルドシート用のISOFIXアンカーが標準装備されていて、見た目には邪魔になりそうだが、座ってみれば身体に当たることはない。オーディオはハーマンカードン社のHiFiシステムプロフェッショナルロジック7をオプション装着可能だ。 325iのトランク容量は460Lあり、分割可倒式のリアシートを倒せばさらに大きなラゲッジスペースを確保できる。また後席センターアームレストを倒せばトランクからスキー板を4セットまで差し込んで利用できるスキーバッグが用意されている。トランク上部を有効活用できるよう、脱着式の引出しをオプション装着できるのは325iだけだ。
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