|
|
LEXUS GSは他の峰から頂点に立った
レクサスがトヨタだから?それが何?トヨタコンプレックス? | 2005/09/27 |
■まとめ
今回の試乗で追いきれなかった部分がある。とくにカーオーディオについて。マークレビンソンのWebサイトにはLEXUSという項目がある。カーオーディオはレクサスのみの生産である。マークレビンソン自体はJBLやハーマンカードンと経営上の関係を持つため、カーオーディオ開発に関するスキルを調達する手段は確保されている。いろんな電子音楽フォーマットに対応しているのが面白い。先進性を訴求する現代的な方法の一つだろう。
効率の良さはドアにも表れている。ドイツ車ではドアキャッチとは別に、ドアとボディを勘合させる大きな爪を持っているが、GSにはない。それでいて側面衝突性能を確保しているのが驚きだ。また従来フィラメント球を使用していた部位にLEDを採用している。低消費電力を実現している。リアライセンスプレートにも採用されているのがポイントだ。
冒頭で歴史を語るのは意味がないと記述したが、感情的な部分で、いわばノスタルジーとしてクルマを感じ、評価し、購入することを否定するつもりはまったくない。趣味のよしあしが語られる部分でもある。そんなこと以上に歴史というものは大切だ。だから、歴史を尊重し、敬意を払うことを忘れてはいけないが、レクサスを高評価することで、その部分がお座成りになると考えるのは、技術革新の蓋になりうる危険な思想であると忠告したい。
以前、クラウンマジェスタを試乗して、その洗練度に驚いた記憶を呼び起こしつつ試乗したが、その洗練はさらに進んでいた。クルマを評価するときに、その基準は人によりさまざまなものになるであろうと思うが、こと操縦性に関する洗練度では、GSは世界一と言ってよいはずだ。このことは再び世界にレクサスショックを与え、再びそれを超えるクルマを開発する動きになるだろう。
だから、ボクはいいクルマが現れるとうれしくなる。
取材記事一覧へ
|
|
|