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ROADSTERはプレミアムオープンか?
待望のFMCでマツダロードスターはガイシャにどこまで迫ったのか? | 2005/09/01 |
■スタイリング
この新しいロードスターのフェンダーラインはどうだろう。この手の処理は、70年代のマツダがもっとも得意としていたものとダブって見える。「思わず触れたくなるライン」を体現すべく、地道にクレイを削ったり塗り込んだりした結果なのだそうだ。少し派手に出っ張っているものの、バランスを崩しているわけではない。むしろ、ボディ下面に向かってきれいに巻き込んでいくフェンダーアーチが美しい。バンパー開口部の形状も、ロードスターがロードスターとして認識される特別なアイコンであり、まず間違いなくロードスターの新型という認識が得られるだろう。プレミアムに肩を並べるには、もっと毒々しいものが必要かもしれないが、そこはマツダの謙虚さで踏みとどまっているのだろう
後方からの眺めは確実に質感の高さを感じるものだ。シート後方に標準でつけられることとなったロールオーバーバーは、アルミ調であってアルミではないが、リアシートを設置しなければならない4人乗りのオープンなどより知的に見える。タイヤの張り出し具合もいいさじ加減だ。フェンダーの隙間が少し気になるが、2cm程度車高を落とせば、もっとカッコよくなるだろう。ただし、左右2本出しのマフラーエンドはやりすぎではないかと思う。
このロードスターのホイールは美しい。ベリーサにも別々の5本スポークを2枚融合させたようなホイールがあるが、やや細身の10本スポークというのは、世界を見渡してもトレンドになっていると思う。それに組み合わされるタイヤはミシュランのパイロットプレセダ。205/45R17というサイズになるが、ミシュランは必要なときに必要なだけのフォースが得られる懐の深さが頼もしいタイヤである。ブレーキキャリパーはシングルピストンだが、乾燥重量1tのクルマにマルチピストンキャリパーは必要ないだろう。
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