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C6のもたらす日常を探る
歴代シトロエンのユニークな部分を堪能する。 | 2007/04/14 |
■運転してみると
ディーラーを出る。ステアリングホイールがくるっくる回る。低速でサーボが強力に効くのは今風な制御で、シトロエンらしさとかいうものではない気がする。交差点で停止。アイドリングの排気音が少しY32風に「ホロホロホロ」と聞こえる。作られた音のウィンカーを聞きながら交差点を右折する。しばらくは平均的な日本の道を走る。大きなホイールからではないマスを感じる。構造上、油圧によるものなのだろう。例えばヘッタクソな舗装でねじくれた路面を走ると、全然空飛ぶじゅうたんではない。やっぱり伝えてくる。レベルは下がっているんだろうが角はあまり丸くなく、これまで想像していたサラダ油で満たされたバスタブに浸る感じではなかった。少しがっかり。一方、停止するときに必ずギアを落とす習慣のあるボクは気づいた。「お、おまえさん、ブリッパー付いちゃってんのかい?」
大通りに戻って1速から漕いでみる。うーん、8秒台だわ(笑)。いや、1.8tですから。凄いことですよ。で、速度が上がってくると、ちょっとしっとりとした乗り心地になってくる。この辺がハイドラクティブIIIプラスの得意な速度域かなあ。で、赤信号。セレクタを引っ張って引っ張って2速にしたつもりが4速。どうやらあんまり早く操作すると入力をキャンセルされるらしい。ここは日本固有仕様かもしれない。というのは他にも日本固有部があるため。で、確認を込めて1速に落とす。シュワーンという大きくない唸りとともに、ほんのわずかなショックを伴って1速に落ちる。ヤッターwww C6かわいいよC6。さすがマニュアルの国、ラテン系! しかし、個体の問題かセレクターの動きがギクシャクして気持ちよくなかったので以降Dレンジに戻した。NからDへの操作はショックはあるもののこれもごくわずかなため不快ではなかった。ブリッパーが付いてるだけでも走りについてお座なりではないだろうと覗える。何しろラリーで優勝をしまくるシトロエンだから。
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