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C6のもたらす日常を探る
歴代シトロエンのユニークな部分を堪能する。 | 2007/04/14 |
■内装
運転席は肩の力を抜いて運転できる簡素なもの。ただし安っぽくはない。ヘッドアップディスプレイで視界中央に速度が現れる。フロントウィンドウの傾斜がきつく、ガラスの屈折が強めに作用するので、走り始めるあたりでは少し違和感を伴うがすぐに慣れる。日本固有仕様として、本来の位置をカーナビに占拠されたためにエアコン吹き出し口に移されたインフォメーションディスプレイがあるが、少しだけ真夏の路上を憂う。しかしシートの当たりもよく、快適な運転が出来るだろう。
リアの内装を確認しようと外からドアノブを引くとクンッと何かが動いた。怪訝に思いドアを閉める。また開けてみる。おおっ!ウィンドウがちょっと下がったじゃなーい。サッシュレスドアのこのクルマは、普通のクーペボディのクルマのようにガラスがウェザーストリップをくぐるアクションをするのであった。C6かわいいよC6。あー、オートクロージャはついてませんでした。
リアシートは皆さん雑誌などでよくご存知だと思うので一通りの説明はしない。しかし、ISO-FIXのアンカーがあることだけは記しておこうと思う。あと、ラウンジパッケージのリアシートは座面が前後にスライドすることによって背もたれ角度が変わるタイプ。この仕組みはS500Lとか750iLとかのロングボディーで実現できるもの。足元に余裕のあるC6だからこそできた装備だ。したがって、リアウィンドウ下のプレートは頑強に作ってある。リアスピーカーのバッフルとしても作用する部分であるために、ここはしっかりしていて欲しい部分だが、全く問題ない。
ちょっとうれしい装備だったのが、このセンターコンソール後端のエアコン操作パネル。何がうれしいのかというと、風量と吹き出し位置が変えられること。まっすぐ手前に吹くのはわかるとして、下って何よ?と思いながら操作してみると、画像でも操作パネル下辺りに4本スリットがあることを確認していただけると思いますが、そこから出てきましたよ。もう、かわいいなあC6。
短いリアオーバーハングのせいで、トランクスペースはずいぶんと狭くなっていることだろうと思いきや、広い。奥は開口部よりも上方に一段高まっている。横から見てリアシートヘッドレスト後が上に膨らんで見えたわけは、そういうことだった。開口部には、荷物の出し入れに邪魔になるステーなどが通っておらず、素直に荷物を積み込むことが出来る。あー、オートクロージャーが付いてるかどうか確認し忘れました。
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