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LAショーにてジウジアーロ・デザインのフォード・マスタング・コンセプトを発表
2006/12/01

2006年11月28日、米国カリフォルニア州ロサンゼルス発 − フォード・モーター・カンパニー(以下、「フォード」)は、イタリア人カーデザイナー、ファブリツィオ・ジウジアーロ氏がデザインを手がけ、フォード・レーシングの技術を盛り込んだフォード・マスタングのコンセプトカーを、2006年ロサンゼルス・モーターショーに出展する。


2005年モデルのフォード・マスタングがデビューした時、何百万人ものマスタングのファンが、この新型モデルの魅力に取り憑かれた。そして、フォード初のパーパス・ビルド・カーのプロポーションやデザインは、30余年間も多くの人々の目を惹きつけ、そして、世界をリードする有名なイタリアのデザイン・スタジオの想像力を刺激した。

イタルデザイン社、ジウジアーロS.P.A.のスタイリング・ディレクター、ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は「新型マスタングを初めて見たとき、2つのことを直感した。ひとつは、初代から今までの中で最高のモデルだということ。そしてもうひとつは、マスタングは、我々の手で作り上げなくてはならないモデルであるということ。我々は、自動車の世界観をそのスタイルの中にピュアに表現し、キーとなるモデルにそのブランドが持つ歴史やイメージを反映させることが重要であるという信念を持ち続けている」と語った。


2005年初め、ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は、フォードのデザイン担当グループ・バイスプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるJ・メイズに、最高のマスタングにイタリアのデザインを施すという自らのアイデアを売り込んだ。

J・メイズは、「完璧にマッチしている、という感じだ。このデザイン・スタディは、マスタングのグローバルな魅力を強調しながらも、アメリカ最大のハイパフォーマンスカーおよびマッスルカー市場であるロサンゼルスにふさわしい仕上がりとなっている。さらに、巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ氏が提唱するデザイン・アイコンが引き継がれ、フォードを最も象徴するマスタングの不朽の魅力をより一層強調している」と語った。

デザインに関心のある人々にとって、ジウジアーロといえば、昨年創作活動50周年を記念して、フェラーリのカスタムメイドモデルの「GG50」をデザインしたジョルジェット・ジウジアーロ氏を思い浮かべるだろう。同氏は、1965年モデルのベルトーネ・マスタングのデザインも手がけている。イタリアらしさを明確に盛り込んだベルトーネ・マスタングは、第二次世界大戦後、アメリカで国際デビューを遂げた初のヨーロピアンスタイル・カーであった。


ジョルジェット・ジウジアーロ氏は、これまで、フィアット、アルファ・ロメオ、フォルクスワーゲン、マツダ、ロータス、ブガッティなど世界のほとんどの自動車メーカーのコンセプトカーや量産モデルのデザインを幅広く手がけてきた。一方、息子のファブリツィオ・ジウジアーロ氏も1990年に同族経営のイタルデザイン社に入社して以来、グローバル・デザインにおいて重要な役割を果たしてきており、アメリカを象徴する車にずっと関心を寄せていた。

ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は、2003年初めに発表されたシボレー・コルベット・モレイをデザインし、ジウジアーロ流のアメリカン・メタル・コレクションの拡充に力を注いでいる。

ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は、ジウジアーロ・デザインのマスタング・コンセプトに2-Dのデザイン・プロセスを採用し、イタリア・トリノにあるファミリー会社のデザイン・スタジオで、わずか4ヵ月で完全なエクステリア・モデルの完成を実現させた。


ジウジアーロ・デザインのマスタング・コンセプトは、リアのオーバーハングを短くし、メカニカル・アウトライン限界まで角度をつけるといったジウジアーロの「トリック」が取り入れられているため、量産モデルよりもコンパクトに感じる。

しかし、アメリカで最も人気のあるマッスルカーは、イタリアン・バージョンとなっても、その迫力はまったく失われていない。 鮮やかなオレンジ色のコンセプトカーの車幅は、量産モデルより広い。フロント部分を30mm拡張させ、リアに向かって最大80mmまで徐々に幅を広げていくという典型的なイタリアン・デザインを採用している。

エンジンフードを長めにとり、トランクがかろうじて見えるデザインは、サイドからみるとファストバック・スタイルのように映り、全体のディテールはマスタングを表すフリーダム(自由)とリベリオン(反抗)の精神を強調している。


ファブリツィオ・ジウジアーロ氏のデザインが強く反映されている主な特徴は以下の通り。
・インテリアは、車幅いっぱいに広がるドラマチックなインストルメントパネル、ステアリングホイール越しに見える丸型のゲージ、ギャロッピングホースのロゴをあしらったダークブラウンの馬革ヘッドレスト、ダークブラウンのまだら模様の馬革で覆われた精巧なシートクッションおよびバックレストを採用
・ルーフ部分には、フロントウィンドウとリアウィンドウをつなぐ、シングルカーブのガラスパネルを採用。このガラスパネルは、ソルーシア社のデトロイト工場で作られたのもので、特殊クリスタルガラスを採用し、UVA(長波紫外線)を100%カットしながら360度の展望を楽しむことができる ボタン操作で上方向に開く、垂直なAピラーの根元に取り付けられた大胆なデザインのドア
・独自のテールランプは、1964年型マスタングにも見られる伝統の3連テールランプを採用。リアサイドウィンドウに代わるルーバーパネルの採用により、よりドラマチックなアローシェイプを強調
・1950年代のアメリカンカーの特徴であるテールフィンを彷彿とさせる、カーボンファイバー製フェンダーのくっきりとしたカーブライン
・スポーティーでありながらエレガントな20インチのリムには、フロントに275/40、リアに315/35の大口径タイヤを装着

ホイールとタイヤは、ジウジアーロ・デザインのマスタング・コンセプトが、彼のアイディアとマスタングが持つ伝統を最大限に生かされたデザインとなっている、ということを端的に物語っている。


フォードのモータースポーツ部門の開発・運営を行うフォード・レーシングと連携し、より高性能なパワートレインとシャシーを採用。フォード・レーシングはこれまで、マスタングのレース・バージョン「FR500C」の開発、販売を手がけたが、「FR500C」はグランダムKONIチャレンジ・シリーズに参戦し、ファースト・シーズンだけで2005 GSクラスで5勝をあげ、BMW M3やポルシェ911といった他のプロダクションカー・ベースのスポーツカーを抑え、マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得している。

ジウジアーロ・デザインのマスタング・コンセプトは、プライベーター用に販売されたターンキー(完成車状態)レースカーである、「FR500C」のパフォーマンスとハンドリング特性に影響を受けている。

フォード・レーシングは、マスタング・コンセプトに、300馬力を発揮する量産モデルのマスタングGTのオールアルミ製4.6リッター3バルブV8エンジンにインタークーラー付ツインスクリュー・スーパーチャージャーを追加したものを採用。さらに、フォードGTのフューエル・インジェクターを採用したほか、エンジンのキャリブレーションにも独自の味付けを施した。また、エンジンのエアインテークを95mm拡大し、円錐形のエアフィルターを、そしてエキゾーストには新設計のフォード・レーシング製マフラーとXパイプを採用した。


ブースト値11psiのフォード・レーシング製スーパーチャージャーを装備した改良型パワートレインは、フォード・レーシングの高効率アルミ製ラジエーターの採用により、冷却性能が高められ、さらに200馬力出力アップとなり、およそ500馬力を発揮する。

「FR500C」を彷彿とさせるシャシーのチューニングも「フォード・レーシング・ハンドリング・パック」という、マスタングGT用にフォード・レーシングが開発したパッケージにより実現。新開発のダイナミック・チューンドダンパー、ロアースプリング、スタビライザーが採用されている。これらの変更により、車高は量産モデルのマスタングGTに比べ、約1.5インチ低くなり、よりシャープなハンドリング・レスポンスが可能となった。

ファブリツィオ・ジウジアーロ氏は、「ジウジアーロ・デザインのマスタングは、見た目だけでなく、ドライブしても素晴らしい。トリノ郊外の端まで車を走らせてみて、この車には、モダン・パフォーマンス・クラシックを創り上げるために、我々が費やしてきた3万時間の血と汗と涙の結晶なのだということを心から感じた」と語った。

以上、プレスリリースより


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