また、この新開発V型8気筒エンジンは、軽量化とエネルギー効率の向上も追求しています。クランク・ケースにアルミニウム合金を採用し、先代(E46)M3の直列6気筒3.2L エンジンより15 kg の軽量化を実現しました。エネルギー効率の向上という点では、新たにブレーキ・エネルギー回生システムが採用されました。このシステムはブレーキを踏んで減速している時と、アクセル・ペダルを戻して走行している時に、燃料を使わずにバッテリーを充電するシステムです。そして、バッテリーの充電が十分な場合は加速中にはオルターネーターの駆動をカットします。その際はエンジン・パワーがオルターネーターに取られないため、燃料の消費が抑えられ、また、フル・スロットル時には加速力が高まります。