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BMW、DC、GM、ハイブリッド自動車の開発で協力
2005/09/08

9 月7 日付 独ミュンヘン/独シュトゥットガルト/米デトロイト発

BMW グループ(以下BMW)、ダイムラークライスラーAG(以下ダイムラークライスラー)、及びゼネラルモーターズ・コーポレーション(以下GM)は本日、ハイブリッド自動車の駆動システムの共同開発に関し、3 社対等で戦略的に協力するための覚え書きに調印した。これらの世界的な自動車メーカーは、より迅速且つ効率的なハイブリッド自動車の駆動システム開発を目指し、各々が持つ専門性を結集し協力する。

目的: 2 モード式ハイブリッド駆動システムの開発 この度の目的は、車両性能を損なうことなく、燃料消費を低減する2 モード式ハイブリッド駆動システムを共同で開発することにある。各社は、2 モード式ハイブリッド駆動システムの基本的なデザインは踏襲しながらも、各々個別のブランド要件に即した形で、車両設計及び生産にこのハイブリッド駆動システムを組み込んで行く。

パワートレイン担当GM 副社長のトム・スティーブンスは、「我々は、BMW の参加により、この先進的な2 モード式ハイブリッド駆動システムを開発する上で、新たな専門家をパートナーとして得られたと考えている。この度の協力は、BMW、ダイムラークライスラー、及びGM が、ハイブリッド領域における広範囲に亘る協業に向けた道を模索する可能性も残している。我々は、この度の戦略的な協力関係に参画する意向を持った他のパートナーとの話し合いを継続して行く」と述べた。

メルセデス乗用車グループ研究開発及び技術担当のダイムラークライスラー取締役であるトーマス・ウエバー博士は、「我々は、BMW、ダイムラークライスラー、及びGM の3 社が持つ開発上の専門性を集結することにより、お客様にとって利益となる実利的な性能要件、快適性、及び環境安全性を備えた魅力的な自動車を市場導入できるようになる」と語った。

BMW の開発及び調達担当取締役であるブルクハルト・ゲッシェル博士は、「我々は、ハイブリッド駆動システムに関する基本技術を共有することで、市場にある最良の技術をより迅速に集約できることになり、個々の企業としては革新技術ポテンシャルを高めることができる。一方、この技術は、モデル毎に最適化されて適用されるため、参加するブランドの独自性は堅持される」と語った。

共同開発センター 米ミシガン州トロイにおいて、この新しい「GM、ダイムラークライスラー、BMW ハイブリッド開発センター(以下ハイブリッド開発センター)」は、モジュールシステム全体と個々のコンポーネントを開発する。これらには、電気モーター、高性能エレクトロニクス、電装システム、安全システム、エネルギーマネジメント、及びハイブリッドシステム制御ユニットが含まれる。さらに、このハイブリッド開発センターは、システム統合とプロジェクト管理についても担当する。

最適な開発の鍵は、多様な自動車のコンセプト及びブランドのニーズに適応できる高い汎用性を備えた基本システムの開発に焦点を当てることにある。広範囲に亘るコンポーネント、生産設備、及びサプライヤーの共有化により、参加企業は、量産効果と関連コストの低減という利点を享受できる一方、費用対効果が高まることにより、顧客にとっても恩恵となる。

2 モード式コンセプト 2 モード式ハイブリッド技術は、一般的なハイブリッド自動車に比べ、性能、燃焼効率、及び航続距離がさらに向上する。同技術は、市街地走行など停止・発進を繰り返す運転状況において、2 個の電気モーターまたは内燃エンジン、或いはまた、両方の駆動システム併用で走行することができる。
これにより、駆動状況にかかわらず、燃焼効率は最大限にまで高められる。加えて、2 モード式ハイブリッドシステムでは、例えば、郊外や高速道路において高速走行する際、別のモードに切り替わる。つまり、定常走行時にもメリットがでるのである。このシステムでは、登坂、追い越し、またはトレーラー牽引などの場合にも最大の出力が得られるため、定常走行モードであっても、燃焼効率と走行性能はどちらも向上する。

GM とダイムラークライスラーは、本年8 月22 日、拘束力のある最終的な合意文書に調印した。BMW は本日、本年末に向けて、最終的な合意に到る意思を表明した「覚書」に調印した。

なお、本リリースに関連する写真撮影のため、BMW AG のCEO であるヘルムート・パンケ博士、メルセデス乗用車グループのディーター・ツェッチェ博士、及びGM の会長兼CEO であるリック・ワゴナーは、9 月12 日(月)、午後5 時(欧州中部時間)、フランクフルトモーターショーのメルセデスベンツの展示会場において一堂に会する予定である。


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