日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン)と株式会社エフエム東京(本社:東京都千代田区 社長:冨木田 道臣)は、2006年に放送開始を予定しているデジタルラジオ放送に備え、通信と放送との融合による新たな顧客サービスの可能性を探るため、日産自動車のテレマティクスサービス 「カーウイングス」 を利用した共同実験を開始する。 今回の共同実験では、以下の3つの項目を主な領域としている。 1) 車室内における新しいカーラジオ視聴のあり方についての研究 2) デジタルラジオを活用した、魅力的な情報提供コンテンツの研究 3) データ放送を活用した地域密着型の情報提供サービスの研究 ラジオ放送のデジタル化に伴い、音質は従来に比べて飛躍的に改善される。また、音声放送と同時に画像を含む大容量のデータ放送も可能となる。さらに通信を用いることにより、視聴者と放送局が相互に情報を提供し合うことも可能になる。これらの特徴により、従来では実現できなかったさまざまなサービスの提供が可能となる。しかしながら、これらの新たなサービスを実現するにあたり重要なのが、サービスの提供が運転の妨げにならないことである。 今回の共同実験では、エフエム東京が持つ豊富な放送ノウハウに基づくサービスアイディアと、日産自動車が持つ自動車HMI (Human Machine Interface) 技術を活用させることにより、車室内における新しいカーラジオ視聴のあり方を検討していく。 具体的には、デジタルラジオ放送の特長であるデータ放送を活用して、視聴者が、ラジオ番組で紹介された音楽をその場で購入し、カーオーディオのHDDにダウンロードできるというようなサービスも可能となる。このような、デジタルラジオ放送を活用した、より魅力的なサービスの提供について研究を行う。 さらに、地域に密着しているFMラジオ局の強みを利用し、ドライバーが必要とするさまざまな地域の情報を「カーウイングス」で仲介することも可能になる。その結果、より快適なドライブをサポートするとともに、ドライバーの消費行動等を通じて、地域振興への貢献も期待できる。このようなビジネスモデルについての共同研究も行う。 今後両社は、デジタルラジオと「カーウイングス」の連携を発展させ、より快適なドライブをサポートする新たなサービスやビジネスモデルの検討を共同で推進していく。 なお、今回の取り組みについては、明日より開催されるWPC EXPO (会期: 10/26-29 会場 : 東京ビックサイト)の日産自動車ブースにて公開実演される。 以上、ニュースプレスリリースより
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