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パナメーラ生産に向けてライプツィヒ工場を拡張 - ポルシェ
2007/04/16

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、新しいモデルシリーズであるパナメーラを生産することになるライプツィヒ工場拡張のための上棟式を行いました。

式典にはドイツ運輸大臣ヴォルフガング・ティーフェンゼー、ザクセン州首相ゲオルク・ミルブラット、ライプツィヒ市長ブルクハルト・ユング、ポルシェAGの生産物流担当副社長ミヒャエル・マハトを始め、300人の来賓ならびに建設作業員が参列し、新しいパナメーラの生産施設の屋根に花飾りを取り付けました。この面積25,000平方メートルの生産施設こそ、今後のポルシェの発展の基礎をなすもので、すぐ隣には23,500平方メートルの物流センターも併設されます。さらに、現在カイエンが生産されている既存のアッセンブリーホールも拡張され、試作/解析センターおよび実習生研修のためのワークショップが設置される予定です。建物と生産設備を合わせた合計投資額は1億5千万ユーロにのぼります。


工場完成予想図

ポルシェAGの生産物流担当副社長ミヒャエル・マハトは「1999年にライプツィヒ工場に関する決定を下してから、ポルシェは完璧なサクセスストーリーを歩み始めました。こうした拡大のための投資が成功であったことを疑う者は、当社には誰一人として存在しません」と述べています。ポルシェは洗練された生産コンセプトにより、ライプツィヒ工場において、競争力のある価格でプレミアムカーを少量生産していきます。2009年に市場に導入予定の4シーターのスポーツクーペ、パナメーラの組み立てにも、ポルシェの経営方針に従いこの定評ある生産コンセプトが適用される予定です。

ドイツ運輸大臣ヴォルフガング・ティーフェンゼーは、ライプツィヒにおいてパナメーラを生産することの意義を高く評価しています。それはドイツ東部が優れた投資地域であることの証しともなるからです。同時に大臣は、ポルシェという会社が社会的責任にも十分に配慮していることを指摘しています。企業による環境保護の責任がますます重要視される中で、ポルシェは燃料消費量のさらなる低減を目標に掲げています。「優れたインフラと高い教育レベルの労働力は、ライプツィヒにおいてポルシェ社が活用できる、この地域ならではのメリットなのです。ライプツィヒで生産されるカイエンとパナメーラに関して、ハイブリッドシステムの開発が進められていることは未来を見据えている証拠です」と大臣は述べています。

ザクセン州首相ゲオルク・ミルブラットは、ポルシェが同州において、今回も公的補助金に頼らず、自社の資金によって投資を行っていることをスピーチの中で強調し「このことは、今さらながら自動車産業におけるザクセン州の競争力と、この地域の魅力を際立たせています」と州首相は語っています。州首相は、このような大規模な投資はライプツィヒ市を潤すだけでなく、フォークトラント郡、エルツ山地、オーバーラウジッツ地方といった地域の下請け産業にとってもプラスに作用するとも述べています。


建設中の工場

ライプツィヒ市長ブルクハルト・ユングもこの工場の建設を歓迎し「パナメーラの生産開始に向けて、今日また記念すべき一歩が刻まれました。これはライプツィヒを始め、周辺地域全体にとって誠に喜ばしいことです」と述べています。

パナメーラのエンジンは、シュトゥットガルト郊外、ツッフェンハウゼンにあるポルシェの本社工場で生産されます。塗装済みボディはフォルクスワーゲン社のハノーバー工場から供給され、その後ライプツィヒ工場で車両の組み立てが行われます。パナメーラの場合、ポルシェの内製率は15 %に達します。さらにハノーバー工場で生産される塗装済みボディは車両全体の価値の6 %を占め、またポルシェの協力会社の多くはドイツ企業であるため、ドイツ国内の付加価値比率は70 %近くに達します。

ポルシェAGの生産物流担当副社長ミヒャエル・マハトは、この「メイド・イン・ザクセン」の車が世界中に大きな反響を巻き起こすと確信しています。「これはポルシェのさらなる成長にとって大きな推進力となるだけでなく、自動車産業におけるザクセン州の評判を高めることにもなるでしょう」とマハトは述べています。マハトによれば、2009年にパナメーラの生産が開始されると、ライプツィヒ工場ではカイエンとパナメーラを合わせて優に年間5万台のプレミアムカーの生産が可能になります。加えてパナメーラの生産によって雇用創出効果も期待でき、ライプツィヒのポルシェ工場で約600人、さらに周辺地域の下請け業者でもほぼ同人数の雇用が見込めるほか、フォルクスワーゲン社のハノーバー工場でも新たに500人の長期的な雇用が確保されることになります。

ミヒャエル・マハトは、建設作業が順調に進んでいることも評価しています。「鉄骨構造などの骨組みと屋根の設置作業は完成しました。これで、床部分のコンクリートの打設に移ることができます」。その後、パイプやケーブルの敷設など、工場施設のインフラ整備が行われ、2007年夏の終わりにはアッセンブリーホールの外壁が完成する予定です。続いて、パナメーラを組み立てるための機器類が据え付けられ、2008年中にはパナメーラの最初のプロトタイプの組み立てが行われる予定です。


パナメーラのスケッチ



ポルシェライプツィヒ GmbH データ

- 2002年までの投資総額:1億2700万ユーロ
- 現在の工場総面積:約300 ヘクタール
- 従業員数:400名
- 勤務シフト(2003年8月1日以降):週38時間、2交代制
- カイエン用の生産面積:18,600平方メートル(屋内)
- 管理区域面積:3,200平方メートル
- テストコース長:3.75キロメートル
- オフロードコース長:6キロメートル
- 環境保護への取り組み:DIN ISO 14001認証取得(2002年6月以降)


カイエン:

- 2005年/2006年度の生産台数:35,128台(2004年5月度:41,299台)
- 2005年/2006年度の販売台数:34,134台(2004年5月度:41,884台)
- 現在の一日あたりの生産台数:180台(2交代制)


パナメーラ:

- 4シーターのグランツーリスモ
- 市場導入予定時期:2009年
- 予定生産台数:年間20,000台


パナメーラの生産に向けた工場拡充:

- パナメーラの生産に向け、ライプツィヒ工場に約25,000平方メートルにおよぶ広大な生産施設を新設予定
- さらに、全車向けの巨大なロジスティックセンター(23.500平方メートル)を建設予定
- 工場拡充への投資額:1億5000万ユーロ


ライプツィヒ工場年表


1998年6月3日: ポルシェ、SUVの生産決定を発表。

1999年9月17日: ライプツィヒに新工場を建設し、その工場でSUVの生産を行うことを発表。工場建設にポルシェは約5000万ユーロの設備投資を行い、260人の雇用を実現。

2000年2月7日: 建設開始。最初のスタッフをザクセンで雇用。

2000年6月8日: 911およびボクスターに続く第3のモデルを「カイエン」と命名。

2001年4月: カスタマーセンターおよびテストコースの建設開始。

2001年10月19日: 新工場の上棟式を挙行。

2002年7月4日: ポルシェ首脳陣は高性能スポーツカー「カレラGT」の生産をライプツィヒ工場で行うことを決定。

2002年8月20日: ライプツィヒ工場完成。落成式にてカイエンを発表。ポルシェは1億2700万ユーロを投じ、300人の雇用を実現。

2002年12月: 工場にて顧客に第1台目のカイエンを納車。

2003年8月: 高性能スポーツカー「カレラGT」の生産を開始。

2005年6月: 100,000台のカイエン生産を達成。

2006年5月6日: カレラGTの生産は1270台をもって終了。

2006年5月19日: ポルシェ首脳陣は4ドアクーペ「パナメーラ」の生産をライプツィヒ工場で行うと発表。

2006年9月: パナメーラ生産に向け、ポルシェは工場拡張を開始。

2006年11月: 150,000台のカイエン生産を達成。

2006年12月:初代カイエンの生産台数は150,371台、初代の生産が終了。同時に第2世代の生産を開始

2007年4月12日: パナメーラ生産施設およびロジスティックセンターの上棟式を挙行。工場拡充には1億5000万ユーロを投資。

以上、プレスリリースより


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