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Rクラスは確かにベンツなのであった
高級なピープルムーバーとしてそのジャンルに飛び込んだクルマはどうなのか? | 2006/08/01 |
■エンジン
Rクラスのエンジンは、日本では3.5LのV6と5LのV8の2本立て。本国ではこれに3L直噴ディーゼルターボのV6エンジンが用意される。2,987ccだが、その名はR320 CDI。迷惑な名前だ(笑)。さて、タイヤが大きいために、全体のスタイリングとしてはあまり大きく見えないこのクルマだが、ボンネットを開けると一目で大きい車であることが認識できた。見慣れたV6エンジンが小さく見えるためだ。1.5tのボディに同じエンジンを積むSLK350は、7Gトロニックとの相乗効果でクラストップの加速を見せる。しかし、Rクラスは2tを超える車重。加えてフルタイムAWD。期待しないのが吉であろう。
■運転席
運転席からの眺めはいたってクリーン。高さ調整の可能なシートは、あげればSUVライクな視界、下げればスポーティーな姿勢を得られる。スポーツパッケージの運転席は、スポーツ形状電動シート、シルバーメーターパネル、そしてステンレスペダルが装備される。ステアリングホイール位置は右のみ。これがR500になると左のみと言うから、実用を取るならR350で「ガマン」と行きたい。
■パッセンジャーユーティリティー
かつてVクラスで運転席以外に座りたくないと酷評されたエアコンシステムだが、RクラスではセカンドシートでもセンターとBピラーから快適な冷気がそよぐ。Bピラーからの風は、Eクラスではステーションワゴンボディで省略されてしまったために、ちょっと得した気分になる。このエアコンは、マルチゾーンクライメートコントロールというシステムで、本国ではオプションになる。
サードシートへのアクセスはセカンドシートを倒せば可能なのは標準的だが、倒れるアクションが大きな弧を描く動きになるため、少し意識して動かす必要はある。着座すれば窓際から明確に、そして足元から何げにエアコンの風が得られる。
サードシートについては、バックレストが肩甲骨下までしかないと不評の声もあるが、絞り込まれたリアに空けられた小さめの窓で視界を確保するためにはやむを得ない感もある。不精せずにヘッドレストを引き上げれば、短いバックレストを意識せず着座出来るのはたいしたもの。ただし他のシートよりは天井が低かった。本国リリースには明確に4+2(名)と記されている。
■パノラミックスライディングルーフ
この装備は\262,500(税込み)もするが、あると楽しい装備。普段は光の透過するカーテンで覆われるが、ワンタッチでカーテンが巻き取られ、チルト/スライドする。かなりの確率で、壊れそうでもある
(笑)。
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