ディーゼル・エンジン搭載の乗用車とライト・トラックの世界市場(個人使用以外も含む)における需要は、今後10 年間で約2倍になり、2005 年に1,500 万台だった販売台数は2015 年には2,900 万台に増加するとJ.D. パワーは予測する。 また、個人使用の乗用車とライト・トラックの世界市場におけるシェアは、2005 年は18%だったが2015 年には26%に達することが見込まれる。過去10 年間では西ヨーロッパ市場で急速な需要の増加が見られたが、今後の10 年では他の地域の消費者の需要が世界規模での需要増加を牽引すると予測できる。 「ディーゼル・エンジン技術はすでに実績があり、費用効果が高くすぐに利用できるという点で他の低燃費エンジンを一歩リードしている。また、燃料価格の上昇やライト・トラックの燃費効率のための新規制を背景に、ガソリン・エンジンの代替となる低燃費エンジンが必要とされている。特に米国とカナダで潜在需要が大きい」とJ.D. パワー・アンド・アソシエイツの市場予測部門シニア・マネージャー、アラステア・ベッドウェルはコメントしている。 米国の乗用車とライト・トラックの新車販売台数(個人使用以外も含む)におけるディーゼル車のシェアは、2005年は3.2%だったが、5年以内には10%以上になると予測される。一方、アジア市場でのディーゼル車の需要見込みは国によって違いが見られる。ベッドウェルは「韓国とインドでは、需要が大きく伸びるだろう。中国市場でも引き続き増えている。しかし日本では、短期的にも中期的にもディーゼル車の販売台数が伸びる見込みは依然として少ない。日本車メーカーはディーゼル技術を持っているが、消費者の間にディーゼルに対する拒否感がある」と述べている。 西ヨーロッパでは、一部の主要国ですでにディーゼル市場が飽和状態にあるため、今後の需要の伸長は鈍化するものと予測できる。しかし東ヨーロッパでの需要の伸びが、今後10 年で西ヨーロッパのそれを上回ることが見込まれる。Euro-5(2008 年実施予定の欧州の排出ガス規制)の影響は少ないだろうが、その次のEuro-6では規制がさらに厳しくなり、ディーゼル・エンジンとその他の代替エンジンのシェアに変化が起きる可能性がある。その結果、西ヨーロッパの個人使用の新車市場におけるディーゼル車のシェアは最大でも60%には届かないだろう。 ディーゼル車の販売台数が最も多いメーカーはフォルクスワーゲン、2番目はフォード・モーター・カンパニー、また10 年間で販売台数が最も急成長するメーカーはトヨタと見込まれる。 J.D. パワーの市場予測部門は、世界の50 市場からディーゼル車(乗用車およびライト・トラック)の販売台数データを収集している。各地域の経済、規制、技術的な需要などの要因を評価し、ディーゼル車の販売台数を予測する。ディーゼル車に対する消費者の意識やメーカーの取り組み、ディーゼルとそれ以外のエンジンの費用効果、各地域の要因(ディーゼル燃料を供給するためのインフラなど)を予測に反映させている。 J.D. パワーの市場予測部門の拠点はデトロイト(米国)とオックスフォード(英国)で、統計学や経済学、自動車業界の専門家を有し、正確で信頼性の高い自動車関連予測を提供している。 以上、プレスリリースより抜粋
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