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ポルシェ、さらに改良を加えたカイエンSトランスシベリアで参戦
2008/04/04

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、7月11日〜25日の日程で開催が予定されているトランスシベリアラリーに昨年に引き続きカイエンSトランスシベリアで参戦いたします。


カイエンSトランスシベリアは、2007年のデビュー戦においてモスクワからモンゴルの首都ウランバートルまでのコースで、その速さと卓越したオフロード性能を見せつけました。このラリーでは、カイエンSトランスシベリアが1位〜3位を独占しました。ポルシェではトランスシベリアラリー2008に備え、カイエンSトランスシベリアにさらなる改良を加えています。改良用パーツは、全世界のカスタマーチームにコンバージョンキットとしても提供されます。

カイエンSトランスシベリアの改良の中でも、特に重視されたのはオフロード性能のさらなる向上とサスペンションの最適化です。成功を収めたラリーレイド競技車両2008 年仕様では、より強化された新設計のサンプガードが装着されています。フロントおよびリアパネルも変更し、より大きなアプローチ/デパーチャー角を確保しています。また BFグッドリッジ社製オールテレーンオフロードタイヤ(265/65 R18 R)の採用により最低地上高が30mmアップし、2007年モデルに比べより高く堅牢になったサイドウォールがタイヤの損傷に対してより優れた保護性をもたらしています。


2007年トランスシベリアラリーの経験を踏まえてエアサスペンションのセッティングの見直しも行われました。標準のショックアブソーバーに代わり、ラリー専用ショックアブソーバーを装備しています。特に厳しい地形の高速セクションにおいても、2007年モデルと比較してハンドリングが大幅に向上しています。コーナーでのロールを抑えるアクティブアンチロールバーを特徴としたポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)も、長距離のラリーで必要とされる耐久性を実現するために改良されています。

ポルシェ カイエンSトランスシベリアには、頑丈なセーフティケージが装備され、ドライバーおよびコドライバーシートは、ともに6点式シートベルト付きバケットシートとなっています。ダイレクト・フューエル・インジェクションの4.8リッター自然吸気エンジンは最高出力 385 PS(283 kW)を発生します。また、カイエンSトランスシベリア専用の軽量エグゾーストシステムは、パワフルなサウンドを響かせます。さらなる加速のため、6速オートマチックトランスミッションは、カイエンGTSと同じギヤ比のファイナルドライブが採用されています。トランスミッションマネージメントは標準モデルのものを採用していますが、オン/オフロード向けに最適化されています。

カイエンの他のモデル同様、カイエンSトランスシベリアでもフルタイム全輪駆動のポルシェ・トラクション・マネージメント(PTM)が採用され、エンジンのトルクの62 % が後輪に、38 % が前輪に配分されます。多板クラッチは電子制御モーター駆動式で、走行条件により駆動力の配分を変化させ、必要に応じてエンジンのパワーを 100% 前輪または後輪に振り分けることも可能です。センターおよびリアのディファレンシャルロックは電子制御式で、前後輪のトラクションの不足に対応するだけでなく、車速、横G、ステアリング角およびアクセルペダルポジションの各センサーからの情報も計算します。このように、PTMは常時適切なロック率を計算し、前後アクスルに必要な駆動力を配分します。PTMのソフトウェアも、2007年モデルのソフトウェアをベースにさらなる最適化が行われています。カイエンSトランスシベリアのオフロード走破性をさらに向上させているトランスバースロックは、標準モデルにもオプションのオフロードテクノロジー・パッケージとして提供されます。


全てのカイエンSトランスシベリアには、ナビゲーションシステムが標準装備され、チームはこれを使ってオフロードルートのプランを立て、コドライバーが操作します。さらに、グローブボックスの位置にはトリップマスターコンピュータが装備され、コドライバーがナビゲーションポイント間のルートを精密にトレースすることができるようになっています。コントロールユニットは全て防水処理が施された車室内にあり、電気系統の配線の取り回しも見直されています。車内への水の浸入を防ぐため、ボディとドアはサイドウインドウの高さまでシールされています。河川を渡る場合、渡河水深はおよそ78cmとなっています。

エンジンのエアインレットは、ボンネットより上に設置されています。シュノーケルにより、エアインレットはルーフの高さまで移動することができるため、河川の走行時に発生する波で水がインテークマニホールドに浸入することはありません。


フットペダル式のパーキングブレーキはハンドブレーキ式としたことにより、急なコーナーでドライバーが意図的にオーバーステアを発生させることができます。ルーフには補助灯 4 個が装備されています。またラゲッジコンパートメントには、他の車両の救出のために脱着可能なウインチが収納されています。

その他に標準装備として、消火器、サンドラダー、スペアタイヤ、ツールボックスが全て2つずつ装備されています。さらに、2人用テント2張、断熱グラウンドシート2枚、ラッシングベルト4本、9 mのタックル付き救出用ベルト、折畳式シャベル、折畳式鋸、斧、手動操作の調整式ヘッドランプ(以上各1)、けん引バー用開口部4つ、およびHazet社製ツールキット1セットが含まれています。

日本からは、昨年のトランスシベリアラリーで見事クラス9位に入賞を果たした写真家の小川義文氏とジャーナリストの金子浩久氏が再び「チーム ポルシェ ジャパン」として参戦いたします。

ポルシェ カイエンSトランスシベリア2008年モデル仕様

ボディシェル:
モノコック、軽量オールスチール製(サイド部は溶融亜鉛メッキ)。ボルト固定式のセーフティケージ。ドライバー用フルサイズエアバッグ。競技用バケットシート × 2。6点式シートベルト。

エンジン:
V 型 8 気筒エンジン。アルミニウム製クランクケースおよびアルミニウム製シリンダーヘッド。ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)。インテグレーテッドドライサンプ潤滑システム。オーバーヘッドカムシャフト × 4。1 気筒あたり4バルブ。インテーク側の可変バルブタイミングとバルブリフト機構(バリオカム・プラス)。2チャンバー式スポーツエグゾーストシステム、両側ともトリメタル触媒コンバーター(プレ/メイン触媒)搭載。エンジンマネージメントSDI 4.1。電子制御式イグニッション、8基の独立したスパークイグニッションモジュールを採用。E-GAS(電子制御スロットル)。

ボア: 96 mm
ストローク: 83 mm
総排気量: 4,806 cc
圧縮比: 12.5:1
最高出力: 283 kW(385 PS)@6,200 rpm
最大トルク: 500 Nm(369 lb-ft)@3,500 rpm
リッター当たり出力:58.9 kW(80.1 PS)
最高エンジン回転数:6,700 rpm

使用燃料:
プレミアムプラス(RON/MON 98/88)無鉛。91オクタン以上の燃料でも運転可能(ただし出力とトルクが低下します)。25%までエタノール添加可。

電気系統: 12 V、三相2,660 Wオルタネーター、バッテリー容量95 Ah。

トランスミッション:
エンジンとギアボックスをボルトで固定した一体式のドライブユニット。駆動力はトランスファーを介して常時全4輪に伝達(ローレンジギヤ装備)。基本駆動力配分(後輪:62 %/前輪:38 %)は多板クラッチによって可変。ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)、エンジンマネージメントシステムとブレーキシステムの協調介入による縦横方向のダイナミックコントロール。電子制御リアディファレンシャルロック。

ギヤ比(ティプトロニックS)
1速 4.15
2速 2.37
3速 1.56
4速 1.16
5速 0.86
6速 0.69
後退 3.39
ローレンジギヤ 2.70
ファイナルドライブ 4.11

シャシー/サスペンション:
フロント: ダブルトラックアーム、サブフレーム付き(下側:楕円トラックアーム/上側:アルミニウム製トラックアーム)。独立懸架方式サスペンション(強化型タイバー付き)。

リア:
マルチアームアクスル、サブフレーム付き(下側:スチールプレート製トラックアーム/上側:アルミニウム製トラックアーム)。独立懸架方式サスペンション。
前後ともにダンパーを統合したフルロードエアスプリングストラットを装備。ラリー専用ショックアブソーバー。

ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC):アクティブアンチロールバー(フロント/リア)。

ブレーキ:
2系統ブレーキシステム。6ピストンアルミニウムモノブロックキャリパー(前)/4ピストンモノブロックキャリパー(後)。ベンチレーテッドディスク(前後)。ABS。バキュームブレーキサーボ。

ホイール/タイヤ: 8 J x 18、265/65 R 18 R(BFGoodrich)

寸法:
全長 4,798 mm
全幅 1,928 mm
全高 1,783 mm
ホイールベース 2,855 mm
燃料タンク容量 100 リッター

性能:
最高速度 170 km/h(タイヤによる制限)
加速*:
0 - 100 km/h 6.8秒
0 - 160 km/h 15.7秒
0 - 1 km 26.8秒

燃費(標準モデルを基にした暫定データ)
(EU 標準): 13.7 リッター

CO2排出*
(EU 標準): 総合 329 g/km

適合排出ガス基準 Euro 4/ULEV

以上、プレスリリースより

添付の画像ではわかりにくいんですが、ディスクローターにランダムに深い傷が入っています。それだけやはり走行中に石を噛むんですね。ブレーキひとつとっても、SUVの本来の使命の過酷さをうかがい知ることが出来ます。
さて、その本来の使命に従ったBFのオールテレイン。行動で履く場合はマッドガードなどを必ず着用してください。高速道路でマッドテレインかなんかを履かせたハマーH1(ディパーチャアングルがかなり深い)を見かけましたが、お里が知れます。(元3)


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