港北NTオート - メルセデスベンツS600Lを買おう

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■ディーラー事例

ここはヤナセ横浜港北支店です。ヤナセブランドスクエアという高年式中心の中古車販売店もすぐ近くです。横浜ニューデポーという集中修理センターのような施設も近隣にあり、とにかくスキルの集積地なんですよ、この辺は。だからいろんな情報が聞けると勝手に解釈してます。現行車種では難しいですかね？S600Lの新車販売は終わったし、メルセデスケアは効くからぶっちゃけてもらえると思うんですが。

MB国際認定セールスの販売係長とサービスアドバイザーの係長から話を伺えました。まず聞いて驚くことなかれ、S600Lはツインターボになってから、機関といわず何と言わず、信頼性が上がっているとのことです。じゃあどのくらい上がっているのよ？というと、販売が始まって2年程度経つわけですが、故障といってもまあ最近のクルマにありがちの、シートメモリーがずれたとか、そんな程度。メカトラブルではありませんよ。ほんとに信頼性が高いと。昔、徳大寺大先生の書いた、W124（先々代Eクラス）を受け取って第三京浜を走ったら、一般道に下りた時にフロントフェンダーのウィンカーが外れてブラブラになった、とかいう記述を見て、ベンツやっべーとか思ったことがありますが、もうそんなマイナートラブルもないと。

機関やドライブトレインの信頼性向上に関しては、マイバッハのエンジンをデチューンして乗せているところに起因しているのかなと思いサービスアドバイザーに尋ねましたが、わからないと（笑）。いや、そりゃそうです。ヤナセに任せてるクルマじゃないですから。でも、完全にヤナセはノータッチなのかというとそうでもなくて、これまでのお客さんとのつながりもあって、オイル交換とか、ポリマー加工とか、そのあたりはマイバッハの本部に確認を取った上で施工することもあるそうです。一旦入庫したものの、扱える範囲外の問題が発生していた場合どうなるのか。その場合は、屋根付のローダー（キャリアカー）が引き取りに来るそうです。見たことがあるんですって。黒塗りに金の縁取りとかありましたか？と聞きましたが笑ってました。そんなことはないんですね（笑）。

Sクラスの中で考察すると、S600L後期型についてヤナセルートでは、なんと800台近く売っています。大体Sクラス20台売ると、そのうちの1台が600という印象らしいです。数字を調べてもらうと、5%といわず、もっと売れてるらしいです。試乗もせず買っていくんですってよ。乗り継いでるから。ムカツクお話です（笑）。で、排気系は、どうしても高回転になりがちなS350などの排気量の小さなクルマの方が、排気温度が上がってシビアになるそうです。「ベンツはエアコンが鬼門」だった時代に較べると、いまやデンソー製のパーツもどんどん導入され、信頼性の向上には目を見張ると。ボクが最も気にするのは油圧系統の信頼性ですが、かえってエアサスのS500などの方が故障に気づきにくいそうです。もっともです。気体なんかにリークされても、気づきようがないですから。そのエアサスは、完全に壊れてしまわない限り警告が出ても消えてしまうと。その点油圧は気体ではありませんから監視がしやすいわけですね。どちらも壊れたらとんでもない修理金額になるでしょうけど、壊れる予兆を得やすいのは油圧サスですよ。漏れればしたたるでしょ。そこを集中的に直せばいいと思います。まあ今走ってるS600Lには事例がないわけですが。エンジンが片バンク稼動になったり、ATが3速ホールドになる緊急モード事例は、はっきり言ってないそうです。すげっすよ、これ。

S55Lと較べるとどうなんでしょうね？較べたお客さんがいらっしゃるそうで。発進加速はS55Lの勝ち。スーチャーが効いていると。で、スピードが上がってくるとS600Lの2つのタービンが怒涛の加速を実現すると。で、互角。そりゃそうです。同じ馬力ですから。でも追い込み型のS600Lのほうが楽しそうですね。ブレーキングはというと、ここで一挙に差が。8ピストンのS55Lが負けるはずはありません。

先代モデル（W140）と較べるとどうでしょう。どちらも持っているお客さん、いらっしゃいます（笑）。顧客がガチンコなんですよ。お金持ってて、車も好きと。で、木曜になるとサービスに感動の電話をかけてくるAライ所有のお客さんもいらっしゃって「いいよー、このクルマ。オレの思い通りのライン描くよー。加速もピッタリだよー。（口調は勝手な想像）」と。先代の加速には不満があったようです。広さで所有しつづけてるんですかね。

S600Lはフル装備状態なんですが、2つのオプションがあります。一つは後席テーブル（ウォールナットウッドテーブル）。もう一つはディストロニック。この二つ。中古車として評価する場合は、もしかしたら装備されてないクルマを見つけたほうがいいのかも知れません。凝ったデバイスは余計な心配事を増やしてしまうということです。テーブルだって、実際にはまともに使えるサイズじゃありませんよ。

S600LのW220後期型は、これまで痛い目を見たはずなのに、それでも懲りずにまた12気筒を買うお客様のご支持に応えるべくここまできました。買いなことはよくわかりました。少なくともヤナセだけで800台弱あります。こんなお得情報、誰にも言いふらしちゃダメですよ。マジで。

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