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メルセデスベンツS600Lを買おう
■ここまでの情報を元に考えようと思ったのに
ここで500万円を切る頃のこのクルマを想像してみます。生い立ち的な部分での評価してみると、マイバッハのエンジンをデチューンしたエンジンは耐久性の面でオーバースペックになっているはずで、5年後でもトラブルはほとんどないはずだと思います。駆動系は後期になりさらに完成度が高まっています。転がしてみた感じでは、各所ともレクサス起源の源流主義的処理が徹底的に施されていると思われます。動く部分は必ず芯を出してあると。つまり振動に起因する破壊や損傷はないと。現行車両の稼働率は先代（W140）のS600Lと比較しても雲泥の差です。これはかなりオイシイ買い物になりますよー。いやー、楽しみだなあ。3年後、間違えてボクが買っている可能性は30%です。なんだか30%くらいワクワクしてきました。
じゃあ500万円を切るのっていつでしょう？実はCarSensor.netで探してみたところ、現行（W220）前期が税込みで500万円切ってました。走行が46,000kmで’00年式。ここですよ、5年落ちあたり。直ちに現場に急行しました。
 皆さんのメリットを書いておきますね（笑）。ショップ名はウッドストック。輸入車買い取り、日本車は下取りで営業しているショップで、並行輸入の新車も扱っています。基本的に買い取りから販売までを自律的に運営してるためにコストカットされてます。マニアックなクルマも平気で売っています。保証は3ヶ月もしくは3,000kmと、まあ最低限の内容ですが、たいていの非ディーラー系輸入中古車販売店ではこんなものです。みなとみらい地区のランドマークタワーにイメージ戦略として事務所を開設したら、買取の申し込みが増えたそうですよ。これは、イメージ戦略って大切ですねというこぼれ話です。
 こちらでも長々とお話を伺って、いろいろいい情報が得られましたよ皆さん。でも悪い話から書きます（笑）。この個体に限っての話ですが、シートの土台を囲う樹脂パネルが割れてます。写真ではかなりわかりにくいのですが、現物を見れば絶対わかります。その他のこの個体として問題を感じる部分はありませんでしたが、ワンオフのようなリア用ナビゲーションエンクロージャは、縫製がほつれてました。本体の縫製は完璧でしたから安心してください。あとはヘッドライトのレンズがどうしても曇りますね。納車前にクリーニングしてもらうか、後期ライクなユニットに交換するか。レンズカットが入っているとどうしてもシャープさに欠けますから。
では割と全体に渡るお話を。先代（W140）の悪夢はほとんど消え去りました。改良が進んでいます。聞いてるうちに泣きそうになりました（ウソ）。5年程度で内装のモーターが壊れたり、ドライブトレインがイカれたり、オートクロージャーがバカになったりはしないそうですよ。気をつけるべきは以下の2点ということでした。
・革が非常に上質で柔らかいので取り扱いに注意
・エンジンにカーボンがたまらないよう、渋滞を走りがちな場合は同じくらい高速も走る |
カーボンを放置するとエンジン制御が緊急モードに切り替わるらしいので、見栄だけで乗ってはいけないということがわかりますよね。ツインターボでも傾向は変わらないと思います。では、ボクも昔通った道、自分で直しながら乗るというのは、このクルマとともに歩める道なのでしょうか？こんな言葉を頂きました。
| ・このランクのクルマを買う人はちゃんと純正パーツだけで直してから乗る |
壊れたまま買って自分で直すという半分趣味なオーナーは、もう少しランクの低いところで楽しむようです。でもやっちゃいけないという道理はありません。自分でできる人には是非直しながら乗っていただきたい。素直にそう思いますし、そういう人に向いている価格帯、年式、走行距離のタマは今後必ず出ると確信してショップを後にしました。ここで前期ノンターボの個体の排気音を聞いてもらいますか（※注意：バックグラウンドに地下鉄工事の音あり）。
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