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サーブ、「ドライバー・アテンション・ウォーニング・システム」を開発
2007/11/14

サーブの「ドライバー・アテンション・ウォーニング・システム」は、交通事故発生原因として最も多い居眠り運転と脇見運転を防止するためにサーブが開発中のシステムである。同警報システムは、文字や音声によるメッセージ、運転席座面の振動など警告を組み合わせてドライバーに警告することにより、居眠り運転や脇見運転の危険性を減少させる。

サーブの「ドライバー・アテンション・ウォーニング・システム」の特徴は、類似する他社のシステムとは異なり、車両の挙動が正常であるかを計測するだけではなく、居眠りや脇見運転の兆候があった時点で検知できる点にある。

同システムには2台の小型赤外線カメラを使用。1台は運転席側のAピラーの根元付近、もう1台はインストルメントパネルの中央に設置され、ドライバーの目の動きを監視する。カメラの画像はコンピューターにより分析され、まぶたの開閉動作から居眠りの兆候が現れたり、前方不注意の傾向が検知されると、一連の警告を行う。

赤外線カメラは、日夜、日照条件の違いにかかわらず、また、ドライバーが色の濃いサングラスなどを装着していても十分な性能を発揮する。

居眠り運転の検知
「ドライバー・アテンション・ウォーニング・システム」では、アルゴリズムを用いてドライバーのまばたきの頻度を計測する。カメラが、まぶたの開閉に時間がかかり居眠りの兆候を検知すると、3つの警告を段階的に開始する。

最初にチャイムが鳴り、インストルメントパネル上の画面に「Tired?(疲れましたか?)」という文字による警告メッセージが現れる。この初回の警告で、ドライバーのまぶたの動きが即座に通常の「wide awake(覚醒)」パターンに戻らない場合、第2段階として「You are tired(あなたは疲れています)」という音声のメッセージが車載のオーディオシステムから流れる。この音声による警告にも反応が無い場合、「You are dangerously tired - stop as soon as it is safe to do so!(あなたは非常に疲れていて危険な状況です。今すぐに車を停止させ、安全を確保してください!)」と強い調子の警告メッセージがオーディオから流れるが、この警告はドライバーがインストルメントパネル上のリセットボタンを押さない限り流れ続ける。ドライバーがリセットボタンを押してキャンセル操作を行った時点でシステムは元の状態に戻り、再び作動する。

脇見運転の検知
カメラはドライバーの眼球や頭の動きも監視することができる。ドライバーの眼球の動きがあらかじめ定義された「primary attention zone(主要注視域)」つまり、ドライバーの前方にあるフロントウィンドウ中央部から逸脱すると、タイマーがカウントを開始する。

ドライバーの眼球や頭の向きが約2秒以内に「前方を向いた」位置に戻らないと、運転席の座面が振動する。振動は、ドライバーの眼球や頭の向きが車両の進行方向と一致すれば停止する。

赤外線カメラの画像による処理作業は非常に正確で、ルームミラーやドアミラーでの確認時や右左折時の周辺確認時には、若干の時間的余裕が与えられた上で座面が振動するようになっている。

リアルライフ・セーフティ
「ドライバー・アテンション・ウォーニング・システム」は、サーブの「リアルライフ・セーフティ」哲学の延長上にある。つまり、想像上ではなく実際にハンドルを握って発生した事故を教訓として開発されたシステムなのである。

サーブ9-3スポーツエステートにも搭載した同システムは、スウェーデンのトロルハッタンに拠点を置くGME(GMヨーロッパ)エンジニアリングのヒューマン・ビークル・インテグレーションチームが開発中のシステムである。また、同システムはインテリジェント・ビークル・セーフティ・システム(IVSS:Intelligent Vehicle Safety Systems)というスウェーデン政府が支援する開発プログラムの一環であり、スウェーデン道路交通研究所(VTI:National Road and Transport Research Institute)も開発に関与している。

ヒューマン・ビークル・インテグレーションチームを率いるアルネ・ナボは、同システムについて「多くのドライバーは、眠気を感じても車を停止したり車から降りることをしない。そのため我々は現在、ドライバー自身が眠気を察知し、危険を回避する方法を模索している。」と語る。チームはドライバー特性に基づく人間工学を専門とした研究を行っており、現在、「インフォテイメント」システムを持つインタフェースをサーブ車に導入した実績を持つ。

以上、ニュースより


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