最初にチャイムが鳴り、インストルメントパネル上の画面に「Tired?(疲れましたか?)」という文字による警告メッセージが現れる。この初回の警告で、ドライバーのまぶたの動きが即座に通常の「wide awake(覚醒)」パターンに戻らない場合、第2段階として「You are tired(あなたは疲れています)」という音声のメッセージが車載のオーディオシステムから流れる。この音声による警告にも反応が無い場合、「You are dangerously tired - stop as soon as it is safe to do so!(あなたは非常に疲れていて危険な状況です。今すぐに車を停止させ、安全を確保してください!)」と強い調子の警告メッセージがオーディオから流れるが、この警告はドライバーがインストルメントパネル上のリセットボタンを押さない限り流れ続ける。ドライバーがリセットボタンを押してキャンセル操作を行った時点でシステムは元の状態に戻り、再び作動する。
サーブ9-3スポーツエステートにも搭載した同システムは、スウェーデンのトロルハッタンに拠点を置くGME(GMヨーロッパ)エンジニアリングのヒューマン・ビークル・インテグレーションチームが開発中のシステムである。また、同システムはインテリジェント・ビークル・セーフティ・システム(IVSS:Intelligent Vehicle Safety Systems)というスウェーデン政府が支援する開発プログラムの一環であり、スウェーデン道路交通研究所(VTI:National Road and Transport Research Institute)も開発に関与している。