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困難な経済情勢のなかで成長を続けるポルシェ
2008/01/29
ポルシェ オートモービル ホールディング SE(本社:ドイツ、シュトゥットガルト)は社長兼最高経営責任者(CEO)の Dr. ヴェンデリン ヴィーデキングが、1月25日にシュトゥットガルトのポルシェ アリーナで開催された年次株主総会で、2007/2008 事業年度(2007 年 8 月 1 日〜2008 年 7 月 31 日)の上半期の売上高にて、前年比 14.2%増の 35 億ユーロへ、販売台数は売上高以上に伸び18.7%増の約 46,600 台に達する見通しであることを明らかにいたしました。
上半期の利益は国際財務報告基準(IFRS)に基づき、2007 年第 4 四半期のフォルクス ワーゲンの数字を考慮する必要があるため3 月のセミ アニュアル レポートの発表まで公表されません。Dr. ヴィーデキングは具体的な数字こそ明らかにしなかったものの、「上半期の収益は私たちの楽観的予測に沿ったものになると考えています」と述べ、さらに「乗用車部門の営業利益は見込みどおりに伸びていますし、長期的な VW 戦略の一環をなすヘッジ取引も順調です」と付け加えました。
販売面で特に素晴らしい成績を示しているのがカイエンです。2007/2008 年度の最初の4ヶ月に見られた勢いは、さらにはずみがついています。ポルシェの SUV の販売台数は前年上半期の 2 倍、20,340 台前後に達する見通しです。2006 年 11 月に初代カイエンの生産が終了し、前年同期の販売が 9,940 台にとどまった背景はあるものの、上半期の売れ行き急増はそれ以上に、ニュー カイエンの人気の高さを示したものです。
911 の上半期の販売台数は 16,360 台前後で、17,329 台という高水準を記録した前年同期に比べると約 5.6%の減少が見込まれています。ボクスターとケイマンの販売台数は、前年同期の11,979 台に対して9,900 台の見通しです。
販売台数の伸び率は地域によって異なり、好調が続く北米では前年同期比 11.4%増の約 16,200 台が見込まれています。しかし、米国経済が危機に陥る可能性に備え、ポルシェは現地の在庫を大幅に減らしています。ドイツの販売台数は 5,700 台前後で、前年同期の 5,498 台を若干上回ると予想されます。両国以外の地域では、高水準の伸びが続いています。2007/2008 年度上半期の販売台数は前年同期を 28%以上も上回り、約 24,700 台に達する見通しです。
Dr. ヴィーデキングは株主を前にポルシェの進出先が世界の 103 市場に拡大したことを明らかにし、販売基盤の拡大によって難しい市場においても経営の保全・安定維持に向けての条件が整ったことを強調しました。
2007/2008 年度、ポルシェはスポーツ性を売り物とするカイエン GTS、911 ターボ カブリオレ、911 GT2 などのニュー モデル投入による底上げが期待されるほか、中国やロシアなど、将来性の大きい市場の開拓にも力を注ぎ、前年度並みの高水準の販売を目指します。
2007 年 8 月 1 日に始まった2007/2008 年度に成功路線を維持することにポルシェは自信を持っています。Dr. ヴィーデキングは「よほどの突発的事態が発生しないかぎり、私たちは素晴らしい結果を残すことができるでしょう」とコメントを結びました。
以上、プレスリリースより
他のスポーツカーメーカーから羨望の視線を浴びるポルシェのSUVサクセスストーリー。当然いろんなSUV立ち上げ話が聞こえてくるわけですが、パイは限られていると思うので、これからSUVマーケットの領域がどうなっていくのか興味深いなあと思います。(元3)
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