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日産自動車、貴金属の使用量を半減する触媒を新開発
2007/07/27

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、従来の約50%の貴金属の使用量で、クリーンな排出ガスを実現するガソリン車用の新触媒を開発した。2008年度に発売する新型車より採用し、拡大を図る。

クルマの触媒には、排出ガスをクリーンにするために、貴金属(Pt(白金)、Rh(ロジウム)及びPd(パラジウム))を使用している。クルマの排出ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)及びHC(炭化水素)は、これら貴金属の表面で化学反応し、それぞれN2(窒素)、H2O(水)などに分解されることで、排出ガスがクリーンになる。
貴金属は排出ガスの高熱にさらされると貴金属同士が凝集し、表面積が小さくなり、排出ガスをクリーンにする作用が低下してしまう。このため従来の触媒では、排出ガスをクリーンにする性能を維持するために、予め貴金属の使用量を増やしておく必要があった。

日産は、触媒中の構造をナノレベルで見直し、貴金属をしきり材で細かく分離することにより、貴金属同士が凝集することを防ぐ世界初の技術を開発し、今回の新触媒に採用した。これによって、貴金属の表面積の減少を防ぎ、従来の約50%の貴金属の使用量で、従来と同等のクリーンな排気を実現することを可能にした。
なお、本技術の開発は、ルノーとのアライアンスの一環として取り組んだものである。


日産は、昨年12月に発表した「ニッサン・グリーンプログラム 2010」に基づき、CO2排出量の削減、エミッションのクリーン化、資源循環の3つの重要課題に対して、真に実効性のある技術と商品を投入していく。同社は、触媒の貴金属使用量を減らすことは、エミッションのクリーン化とコストの両立に寄与するだけでなく、資源枯渇問題への対応にも繋がると考えており、今後も積極的に研究開発を推進していく。

以上、プレスリリースより

レアメタルが自己再生を繰り返す「インテリジェント触媒」をダイハツが開発していたと思いますが、今それに「スーパー」がついて部材の使用量が減らせたってことで進化しているようです。日産の方法は仕切りで凝集を防ぐという単純な発想で、排気量にあわせて部材の量や配置を変えるだけでいいという内容になっているようです。今後の進化の方向性としては、仕切りがありながら効率よく反応を促進するというところでしょうか。(元3)


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