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Zとフーガ450GTの男らしさ対決
日本車の中では骨太と思われる2台の男度を比較する。 | 2006/07/27 |
■フェアレディZ
フェアレディZの起源は、そのカタログ上ではS30型であるように記されている。「Z」のその困難なデビューまでの道のりは、クルマ好きな皆さんなら当然プロジェクトXで確認済みのことと思う。生産車両の部品を利用することでコストダウンを達成した初代。途中で追加された 2by2 モデルの開発も、同様に困難だったと思われる。ターボモデルが登場し、国内では「軍団車両」としても人気を博した2代目。日本初のV型6気筒ターボエンジンでデビューし、パワーウォーズの引き金を引いた3代目。スタイリング面ではすでにオリジナルデザインの貫禄を充分に発揮し、それまでの2by2の取って付けた感がまるでない、歴代Zの頂点に立つとも思えた4代目。5代目では3万ドルで手に入る最高の性能をZに与えた。そしてそのポリシーは今も貫かれ、6MTモデルは294馬力までパワーアップされている。
このパワーアップされたエンジンは、35周年記念車両にて搭載された294馬力のものと同等で、吸気系のパイピングやバルブタイミングなどを改良し、レブリミットを6,600rpmから7,000rpmまで引き上げることによって実現されている。5ATを搭載する車両は従来どおり280馬力と37kgm。6MT車両の294馬力は高回転型に振って実現されたもので、最大トルク値は35.7kgmとなっている。日産がFMパッケージを唱えるFR車は、エンジンルームのバルクヘッドがフロントストラット間の剛性を高めるようデザインされている。前後長の短いV6だから成し得たパッケージングだ。
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