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第39回東京モーターショー2005本番
いよいよ東京モーターショーが始まった。 | 2005/10/20 |
■中央ホール - アウディ
個人的に今回の目玉ナンバーワンと考えているのがこのS8。特別にS8の力強さをアピールする男性キャラクターにも画像に入っていただいた。このクルマはミドシップスーパーカーなど勝負にならない魅力を持っている。それは日常に寄り添う狂気。ナンバーワンの動力性能を突き詰めるのではない、さりげない外観。普通の顔ですごいことができる。それは「天才」の気質に通じるものだろう。
ランボルギーニの設計にアウディが手を加えた5.2L 90度V10エンジンは、450馬力と控えめな数字だが、2,300rpmですでに最大トルク540Nmの9割が発揮される。また7.2km/lという燃費も見逃せない。これらの実現に不可欠だったのがコモンレールシステム。アウディのFSI技術が投入されることで、重量級セダンの心臓部にかなうものとなった。0-100km/h加速を5.1秒でこなすが、2t弱のボディながらクワトロシステムを組み合わせることで負荷が分散される。トータルバランスで有利なクルマと見る。
スペインのTVショーが、ワールドプレミアのこのクルマを追いかけてやってきた。シューティングブレイクコンセプト。このクルマにメカニズム的な特筆事項はない。あったとしても他社並み。それよりも、外観のいたるところにアウディの次のエッセンスが注ぎ込まれている。シューティングブレイクは野山も走る。そのためにアンダーガードなどが組み込まれている。遠くない将来、クーペスタイルのSUVは確実に現れるのだろう。フロントグリルの表現、CIバッジのボンネットフードへの移動、リアのCピラーを中心としたスタイリングなど、スペインから追いかけてくるだけの提案がそこにある。
ああ、こんなところにもメルセデスブースで怒鳴りあげたチャイニーズ2人組が写っていたか・・・。それはともかく、このQ7はハイブリッド動力源。350馬力、440Nmの4.2L V8 FSIエンジンに、ドライブトレインに組み込まれた220Nmの電気モーターにより、0-100km加速はQ7 4.2の0.6秒減で6.8秒、燃費は13%向上し8.3km/lとなる。電気モーターはエンジンとトルクコンバーターの間に組み込まれるため、エンジンルームにハイブリッド化の影響は見られない。手軽に横展開可能な組み込み方だろう。
スーパーDセグメントスポーツ、RS4も出展している。外観が地味目なので、誰にでも興奮した感情を与えるメーカーではないが、クールなフリした熱いアナタには、満足いくブースだろう。
参考画像:
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S8 |
シューティングブレイクコンセプト |
Q7ハイブリッドコンセプト |
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