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第39回東京モーターショー2005本番
いよいよ東京モーターショーが始まった。 | 2005/10/20 |
■中央ホール - トヨタ
塊感のあるよいスタイリング、子供っぽい表現に飽きたらFSC。このクルマの全幅はちょうど1,800mm。トヨタほど堅いメーカーが1,800mmを提案するのだから、もう5ナンバー枠に収まっているかどうかを目安にするのは意味がなくなるのかもしれない。つまり、それくらいに5ナンバー枠をあきらめたクルマが、今後リリースされるのだろうとしか考えられない。このクルマのスタイリングは秀逸だと思うが、どうやらスタイリングやアメニティに関するコンセプトのみ磨き上げたようで、走行に関わるスペックはない。いや、まったく問題ありません。なぜか?それは、リアハッチゲートのアイデアが、それを瑣末なことにしているから。ハッチゲートを開くとき、下半分は上方にスライドし、ウィンドウの上に重なる状態になると、ヒンジで持ち上がる。電動なので開き方に思い悩む必要がない。狭いスペースでのリアゲート開閉に重宝しそうな装備だ。この世のほとんどのステーションワゴンが電動ハッチを持ったころ、トヨタはこの「電動スマートゲート」を装備させているだろう。
基本的にはセグウェイの操縦ロジックを持つこの、クルマ?クルマではない。歩行補助装置だろうか。プレスデー2日目は、身体障害者に開放された日だったが、他意なくそういう方たちにジャストマッチなデバイスではないだろうかと素直に思う。重心移動で加減速、前進後退、旋回を制御でき、3輪走行モードではジョイスティックで移動。ノってくると足元のペダルでスキーのように重心移動を制御できる。2台のi-swingをひとつのジョイスティックで制御できるモードもあり、シンクロした動きがダンスに見えるような操作も可能。ITS分野で盛んな、相互通信による衝突回避制御が加わればベストだろう。いや、人も避けてくれなければ困るが。
この、クライスラーPTクルーザーのワル成分を取り込んだようなクルマが、ネクストのbBだ。今回はコンセプトカーとして思いっきりハジけている。室内ではDSPのサラウンド、ネオンのはためき、スーパーウーハーの重低音が炸裂し、シートが後方へ倒れ込む「マッタリモードシート」に身を預ければ、トランス状態を楽しめること請け合い!全くもって不健康じゃないか!W トヨタというよりはサイオンブランドのあり方を強く意識したクルマになっている。いや、アメリカだからよいというわけではないが。まとめにくいクルマだ。
その他、環境に配慮したホイールインモーターカーのFine-Xやエスティマハイブリッドなどのコンセプトカーが出展されており、トヨタのプロダクションラインナップも並べられている。
参考画像:
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