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 第39回東京モーターショー2005本番
■西ホール - ランドローバー   レンジローバースポーツ スーパーチャージドという長い名前で日本発売を目前にするスポーツレンジ。前述のアストンマーチン V8 ヴァンテージよりもパワーのある、390馬力の過給機付きエンジンを得た。可変ステアリングレシオに始まり、考えられる全ての走行安定性自律制御機能が装備されている。ルックスにも押し出しがあり、クロスカントリー方面のスポーツな雰囲気をうまくまといながら、高級感もレンジローバーという名前に充分見合ったレベルにあると思える。 問題は、このチョップドルーフトレンジが機能面で中途半端ではないかということである。室内のユーティリティー面では底上げしたステーションワゴンレベルの実感しかなく、押し出しもレンジローバーにかなわず、クルマの一生であるかないかのオフロード走行を除けば、街乗りでも、高速道路でも、支出に見合った満足感は得られないと考えられる。もちろん所有しないと分からないのはどんな車においても言えることだが、その特性が同じく中途半端な日本の道路環境にマッチすれば、それはそれで面白い。しかしそれだけだ。 レンジローバーのお尻から血の気がなくなった。ごくごく少数の人にとって、このリアビューはクールな印象を与えるかもしれないが、普通の感覚では透明なオレンジジュース。もしくは、ペイントを放棄しやっつけで作ったプラモデル。ボンネットの運転席から見て対角線の先には、日本の法規制に従って大きなミラーが取り付けられた。実際に納品を待つオーナーの中には、このミラーを外すよう求める方々もいると聞く。このブランドがかつてのものにならないかどうか案じてしまうのが、自分だけであってほしいと願う。発売して日も経っているため簡単に記述するが、新しいディスカバリーには押し出しもユーティリティーも知性さえも備わっているように感じられ、巷の評判もよい。フォード製のV6を搭載したモデルを選べば、価格上昇分も気にならない。ランドローバーのベストバイだ。 参考画像：
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